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<朝霞少女誘拐>寺内被告、初公判で監禁罪は一部否認 精神鑑定へ

埼玉新聞 9/27(火) 22:44配信

 埼玉県朝霞市の少女(15)が2年ぶりに保護された誘拐事件で、未成年者誘拐と監禁致傷、窃盗の罪に問われた大学生寺内樺風被告(24)の初公判が27日、さいたま地裁(松原里美裁判長)で開かれた。寺内被告は誘拐罪と窃盗罪の起訴内容は認めたものの、「数日から数週間は監視したが、それ以降は監視という意識はない」と監禁罪は一部否認した。弁護側は寺内被告の責任能力について争う構えで、地裁は請求に基づき精神鑑定の実施を決めた。

 起訴内容の認否を問われた寺内被告は「事実に相違ありません」と述べた上で、監禁罪について「(少女を)家に置いた状態で外出していたので、監視した意識はない」などと主張した。

 検察側は冒頭陳述で、寺内被告が過去の誘拐や監禁事件に関する本などを読み、「洗脳に強い関心を抱き、犯行のイメージを膨らませた」と指摘。誘拐した少女が脱出しないよう洗脳するため、「アサガオの種の成分を抽出してドラッグを作り、服用させた」とした。「(被告が)一生刑務所に入って出てこないでほしい」と訴えた少女の供述調書も読み上げた。

 一方、弁護側は「被告は統合失調症の疑いがある」として責任能力を争う姿勢を示した。成育歴にも触れ、「中学3年時のいじめをきっかけに人間関係が築けなくなり、同じように社会から隔離された人を観察したいと考えた」と述べた。

 起訴状によると、2014年3月10日、朝霞市で下校途中の当時中学1年だった少女を車に乗せて誘拐。今年3月27日まで、千葉市や東京都中野区の自宅マンションで監禁し、少女を脱出困難な状態に陥らせ、重度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負わせたなどとされる。

 逃げ出した少女が保護され、事件が発覚した。逮捕後の調べで、寺内被告は「中学生の頃から女の子を誘拐したい願望があった」などと動機を供述していた。

最終更新:9/27(火) 23:39

埼玉新聞