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情報公開請求漏えい 富山市教委が謝罪 守秘義務違反で職員の処分検討

北日本新聞 9/27(火) 0:47配信

 富山市教委が情報公開を請求する文書のコピーを市議会事務局に渡していた問題で、麻畠裕之教育長は26日、市役所で会見し「公務員としてあってはならないこと。情報公開条例はこんなにずさんだったのかという不信・不安を与えてしまった」と謝罪した。守秘義務違反に当たるとし、職員の処分を検討している。

 情報を漏らしたのは生涯学習課長(54)。中川勇氏が市政報告会を開いたとしていた市東部地区センターの利用実績について、チューリップテレビから出された文書のコピーを8月上旬、議会事務局に届けた。

 会見には麻畠教育長、島静一教育次長らが出席。議会事務局から8月中に連絡を受けたものの、放置していたことも公表した。島次長は「口頭で『請求があった』と伝えただけだと思った」と言い、法人名や電話番号なども伝える個人情報漏えいに該当しないと判断したという。再発防止に向けて職員に文書を配り、研修も行うとした。

 議会事務局は市教委からの情報を当時議長で自民会派の市田龍一元市議に報告。市田氏は「聞いたのかもしれないが覚えておらず、人に話してもいない」と話した。

 麻畠教育長らは26日の教育委員会定例会で経緯を説明し、謝罪した。

■請求事実の情報を共有 市議会自民会派
 富山市議会事務局が政務活動費に関する情報公開の請求を自民会派の中川勇元市議らに漏らしていた問題で、会派内で請求の事実を情報共有していたことが分かった。高田重信前幹事長(62)が26日の北日本新聞の取材に認めた。

 高田氏によると、一連の不正発覚前の8月上旬、報道機関が公開請求していることを中川氏から会派控室で伝えられ、同月中旬の会派の集まりで周知を図った。「事務連絡として伝えた。自民会派として公開請求されているはずで、会派内で情報共有するためだった」と説明。7月に事務局職員が中川氏に情報を漏らしたことは「一切知らなかった」と話した。

■再発防止申し入れ 市議会共産党
 富山市議会事務局による情報漏えい問題を受け、市議会共産党などは26日、森雅志市長と高見隆夫市議会議長に真相解明と再発防止を求めた。中山雅之市議と泉野和之党富山地区委員長が文書で申し入れた。

■高岡市議会事務局 市議に情報伝える
 高岡市議会事務局が政務活動費の情報公開請求があったことを市議に伝えていたことが26日、分かった。市議から問い合わせがあった場合、請求がされているかどうかに限定して答えていた。

 同市情報公開条例には、個人情報の保護などを目的に該当の人物に対して請求のあった日や開示が求められている情報の内容を伝えてもよいという条文があり、同事務局では問題ないと判断していたという。敦賀茂樹事務局長は「政活費不正の問題がこれだけ大きくなっており、今後どう対応したらいいか調査、研究していく」と述べた。

■高岡市に269万円返還 政活費不正の元市議2人
 政務活動費の不正取得が指摘された元高岡市議の柳清利勝氏(78)、二上桂介氏(69)は26日、架空請求などで不正に取得した政活費計約269万円を市に返還した。

 返還額は不正取得額に年5%の利息を加えたもので、柳清氏が135万116円、二上氏が134万6228円。

 この問題を受け、全日本年金者組合高岡支部、高岡民主商工会、新日本婦人の会高岡支部の市内3団体や共産党呉西地区委員会のメンバー25人が同日、高岡市役所前で政活費不正の根絶などを求めてアピール活動を行った。

北日本新聞社

最終更新:9/27(火) 12:19

北日本新聞