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[大弦小弦]25年間、先発投手であり続けるため、どれだけの汗を流しただろう…

沖縄タイムス 9/27(火) 11:20配信

 25年間、先発投手であり続けるため、どれだけの汗を流しただろう。プロ野球界最年長で、横浜DeNAの「ハマの番長」こと三浦大輔投手(42)が今季で引退する

▼若手の時から150キロ超の剛速球も、曲がりの大きな変化球もない。球を低めに集め、内角・外角の出し入れで勝負する。リーゼントの風貌、番長のあだ名とは真逆の、柔よく剛を制す投球術で534試合に登板した

▼1992年の入団以降、チームは昨季までBクラス18回、最下位11回と低迷。打線の援護なく「見殺し」にされても、「打たれた僕が悪い」と決して仲間を責めなかった

▼毎年2月の宜野湾キャンプでは練習終了時、決まってサインを求める長蛇の列ができた。小一時間は当たり前。「肩が冷えるのでは」と逆に心配になるほど、一人残らず笑顔で応じていた

▼球団に届くファンレター全てにも、封筒と切手を買って宛名を書き、サインして返す徹底ぶり。チームは今季、11年ぶりにAクラス入りを果たし、引退会見で涙した。「最下位でも見捨てず、応援し続けてくれたファンにどれだけ助けられたか」

▼今季0勝2敗で29日、最後の先発に臨む。173勝目を挙げて24年連続勝利の日本新記録を樹立するのか、それとも184敗目を喫するのか。いずれにせよ、らしさ全開の愚直な投球術で締めくくってほしい。(磯野直)

最終更新:9/27(火) 11:20

沖縄タイムス