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10円駄菓子にマンガ、絵本…沖縄、子どもの居場所づくり最前線

沖縄タイムス 9/27(火) 16:00配信

 本や漫画を読んで過ごしたり、友達と遊んだりできる子ども図書館「にじの森文庫」が24日、那覇市松川に開館した。児童養護施設などの出身学生を支援するにじのはしファンドのスタッフや書店員、地域の母親たちが協力して運営する。絵本や児童書約500冊をそろえ、駄菓子も販売。児童館などの施設がない地域で「安心して過ごせる居場所にしたい」と意気込む。(社会部・田嶋正雄)

 松川小と大道小に近いアパートの1階で、主に小学生を対象に土曜(午前10時~午後6時)と火、水曜(午後3~6時)の週3回オープンする。キッチンやインターネット環境を備え、駄菓子も10~30円で販売。土曜は「子ども食堂」として昼食を提供する。初日は子どもたちにケーキやかき氷が振る舞われた。

 にじのはしファンドを支援する県外企業の社長が賛同し、開所資金と本500冊を寄付。不動産・通信事業を展開するレキオス(那覇市)が賃貸交渉や改装、ネット環境整備などで協力し、構想から3カ月で開所にこぎ着けた。

 代表の糸数未希さん(43)は「子どもが大事にされていると実感できる時間、空間をつくりたい。自己肯定感を高められる居場所になれば」と願いを込める。自身の幼少時、地域の開業医が医院の一部を開放してつくった「とまり子ども図書館」がモデル。「子どもが文化的な空気に触れ、創造性、感性を育む場にしていきたい」と話す。子育て中の親の交流や中学生の夜間の居場所としても活用する計画もあるという。

 館長の伊志嶺幸美さん(45)は「地域に子どもが集まれる場所がなく、親としても安心して送り出せない状況だった。おせっかいな近所のおばあの家みたいに、気軽に出入りできる雰囲気をつくり、『ただいまー』って帰ってくる場所にしたい」と抱負を語った。

 にじの森文庫は那覇市松川275の4スイートハウス102号、電話070(4402)9201。

最終更新:9/27(火) 16:00

沖縄タイムス