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ケントスの音色に別れ 金沢のライブハウス、30年の歴史に幕

北國新聞社 9/27(火) 2:59配信

 まちなかのライブハウスとして愛されてきた金沢市片町2丁目の「exKENTO'S(ケントス)」が10月10日、30年間の歴史に幕を下ろす。1950年代のアメリカンポップスを中心に、多くの地元バンドが熱いライブを繰り広げてきた。金沢で活動するバンドなら一度は利用したといわれる名店の閉店に、利用者から惜しむ声が聞こえる。

 ケントスの前身である「金沢ケントス」は1986(昭和61)年5月、全国にオールディーズ系のライブハウスを展開する「ケントスグループ」(東京都)が開いた。

 店舗はエルビル内にあり、約150席ある店内は木調の落ち着いた雰囲気で、アメリカンポップスのスターの写真やステッカーが壁に並ぶ。90年代をピークに、店舗の専属バンドや地元バンドが毎日熱いライブを繰り広げ、常連客らと一緒に盛り上がった。

 2005年4月に一度閉店したが、エルビルを経営する金沢市の寿観光が引き継ぎ、ケントスとして再び営業を始めた。ライブだけではなく、結婚式の二次会や忘新年会などの会場としても貸し出した。しかし、現在は週末に利用が偏り、演奏するバンドも少なくなったため、閉店が決まった。店舗を管理する茨木大光さん(ジーズ・ミュージックアカデミー主宰)によると、閉店後は改装し、飲食店になる予定だという。

 金沢ケントス時代の専属バンドの一員だった会社員原子大輔さん(41)は、ケントスになってからも別のバンドを組み、年4回ほどライブを行っていた。原子さんは「閉店はショック。活動した20年間の思い出がぎっしりと詰まった場所なのでさみしい」と肩を落とした。

 最終日の午後6時半からファイナルライブを開き、利用客に感謝の気持ちを込めて最後の演奏を届ける。茨木さんは「まちなかのライブハウスはここしかない。残念のひと言だ」と話した。

北國新聞社

最終更新:9/27(火) 2:59

北國新聞社