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小型電磁波装置を開発、澁谷工業 医療、食品分野に応用

北國新聞社 9/27(火) 2:54配信

 澁谷工業(金沢市)は、光と電波の中間に位置する電磁波「テラヘルツ波」を発生させる小型の装置を開発した。この電磁波は物質を透過して種類を見分けることができる。サイズを従来装置の4分の1に抑えたことで、医療や食品、セキュリティーなどさまざまな分野での活用が見込まれる。各ジャンルで詳細な用途開発を進め、早ければ来年にも市場投入する。

 装置を利用して数年以内に開発可能と見込まれるのは▽細胞内の水分量測定▽医薬錠剤の品質検査▽封書、小包などの郵便物検査▽製薬ラインでの異種錠剤混入検査―などとなる。自社製品に組み込むほか、装置単独での使用も想定している。

 寸法は縦30センチ、幅30センチ、高さ20センチで、テラヘルツ波の専門家である名大の川瀬晃道教授と共同で開発した。結晶体にレーザー光を注入して電磁波を発生させる「is―TPG方式」を採用しており、同方式の機器としては最小サイズという。最大約3センチまで検査することができる。

 澁谷弘利社長は、テラヘルツ波について、特に再生医療分野で注目度が高いとし、「100億円規模のビジネスに発展すると期待できる。大きな可能性を秘めた発明だ」と話した。

 同社は、2020年の東京五輪を見据えた空港セキュリティーゲートにおける危険物検査に加え、食品内部の異物チェック、肌の角質層診断などについても応用が可能か探っており、専門家と共同研究を進める方針だ。

北國新聞社

最終更新:9/27(火) 2:54

北國新聞社