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電車も燃料電池で走る時代、ドイツで2018年に運行開始

スマートジャパン 9/28(水) 7:25配信

 ドイツのベルリンで9月20日~23日に開催した輸送車両の展示会「InnoTrans2016」の会場に、燃料電池で走る電車が初めて姿を見せた。フランスの鉄道供給会社アルストム(Alstom)が開発した「Coradia iLint(コレイディア・アイリント)」である。

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 Coradia iLintは電化していない区間でも走ることが可能な近距離用の電車で、現在の設計では2両編成で走行する。各車両の屋根の上に燃料電池と水素タンクを搭載するほか、床下にリチウムイオン蓄電池を内蔵して電力を充放電する仕組みだ。電車の走行状態をもとに発電と蓄電を効率的に制御するエネルギー管理システムも搭載している。

 水素タンクを満タンにした状態で600~800キロメートルの距離を走ることが可能だ。走行後には車両基地に戻って水素を充てんする。走行スピードは最高で時速140キロメートルまで出せる。2両編成で座席数は合計150席、さらに立っている乗客を含めると300人まで乗車できる。

走行時に排出するのは水だけ

 Coradia iLintはドイツをはじめヨーロッパ各国の鉄道で採用しているディーゼル車の「Coradia Lint54」をベースに開発した。車両の外観はほとんど変わらない。すでにドイツの鉄道会社がCoradia iLintの採用を決めて、2018年に運行を開始する予定になっている。

 アルストムによると、ドイツ国内の鉄道だけでディーゼル車が4000車両以上も運行中だ。このほかの国でも電化していない区間に大量のディーゼル車が走っていて、軽油を燃料に利用するため有害な排ガスやCO2(二酸化炭素)の排出が問題になっている。

 これに対して燃料電池は水素と酸素が反応して電力と熱を作り、排出するのは水だけである。ディーゼル車から燃料電池車に切り替えれば、走行時に有害物質やCO2の排出量をゼロに抑えられるメリットがある。再生可能エネルギーから水素を作った場合には完全にCO2フリーで走る電車になる。

最終更新:9/28(水) 7:25

スマートジャパン

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