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[芸能]イ・ヨンエ主演作の韓中同時放送延期 「懸念が現実に」

聯合ニュース 9/28(水) 11:34配信

【ソウル聯合ニュース】米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備決定後、中国との文化交流に支障が出ている。

 女優イ・ヨンエの12年ぶりのドラマ復帰作として関心を集めている韓国SBSのドラマ『師任堂(サイムダン) 色の日記』は来月から韓中で同時放送される予定だったが来年に延期された。

 同じくSBSで先月から放送がスタートした時代劇ドラマ『麗<レイ> 花萌ゆる8人の皇子たち』は中国の大手動画サイト、優酷で同時放送されているが、中国でのプロモーションを展開できずにいる。

◇ イ・ヨンエのドラマ復帰作 中国でも高い関心

 『師任堂(サイムダン) 色の日記』は、中華圏でも大きな人気を集めた『宮廷女官チャングムの誓い』以来となるイ・ヨンエのドラマ出演作とあって中国でも高い関心を集めており、同国の湖南テレビの衛星チャンネル、湖南衛視での放送が決まっている。

 湖南衛視のホームページでは1か月以上前から放送予告も行われていた。

 しかし、SBSは27日に報道資料を出し、同作の放送開始を来年1月に延期すると発表した。韓中同時放送については「現在、中国の審議結果を結果を待っている」とした上で、最悪の場合は韓国だけで放送される可能性も排除しなかった。

 制作関係者は「中国当局の審議もほぼ通過したと聞いている」と述べた。THAADの韓国配備決定の影響でドラマの放送が延期されたが、その被害を最小限にとどめるため制作会社と湖南衛視が総力を傾けており、同時放送も可能ではないかと期待を示した。

 ただ、現時点では来年1月からの同時放送が確定したわけではない。

◇ THAADの影響はいつまで続くのか

 『麗<レイ> 花萌ゆる8人の皇子たち』は中国で同時放送は行われているが、制作会社が計画していた中国内での大々的なプロモーションは全て中止となった。

 同作は中国の人気小説を原作としているため、韓中で大ヒットしたKBS第2の『太陽の末裔(まつえい)』を上回る反響を呼ぶのではないかと期待され、主演俳優の中国進出計画も立てられていた。

 ドラマが配信されている優酷での再生回数は既に10億回を超えたにもかかわらず、中国内でこれといった広報活動はできずにいる。

 制作会社の関係者は「THAADの韓国配備決定前に放送されていたら、さまざまな活動ができたはずだが残念だ」と語った。

 このほか、今月8日に幕を閉じたKBS第2の『むやみに切なく』(原題)は7月6日に韓中で同時に放送がスタートしたが、2日後にTHAADの韓国配備が決まった。この影響でやはり中国で予定していたプロモーションが全て中止となった。

 今後、韓中同時放送を計画しているKBS第2の『花郎:ザ・ビギニング』(原題)、ケーブルチャンネルtvNの『アントラージュ』(原題)などのドラマも先行きは不安だ。

 これらの作品は同時放送を条件に高額で中国に放映権が販売されたため、中国当局の審議を通過しなければ韓国での放送延期を余儀なくされる。

 THAADの韓国配備決定は今後も中国へのドラマ輸出に影響を与えそうだ。

 ドラマ制作会社の関係者は「中国輸出の商談に支障が出ている。ただ、トップクラスの韓流スターが出演する作品に対しては中国側も関心を持っているため、コンテンツの競争力向上が重要だ」との見方を示した。

 KBSドラマ局の関係者は「中国は韓流コンテンツ輸出の最大市場であるため、中国市場の変化によって影響を受けざるを得ない。今の状況はもどかしいが、これを機に韓流も危機に対処する柔軟性を高める必要がある」と指摘した。

最終更新:9/28(水) 11:37

聯合ニュース