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スペシャルな音質向上! iPhone 7にちょうどいいOPPO「HA-2SE」をチェックした

ITmedia LifeStyle 9/28(水) 20:06配信

 ポータブルアンプとしては珍しい薄型のボディーにiPhone 7ジャストサイズの寸法、モバイルバッテリー機能も内蔵。そして何よりも、本格派のヘッドフォンをも鳴らしきる駆動力の高さと良質なサウンドによって、発売から1年半以上がたった現在でも大いに人気を博しているOPPO Digital「HA-2」にモデルチェンジが行われ、「HA-2SE」となった。

iPhone 7とジャストサイズ

 “SE”が「セカンドエディション」なのか、「スペシャルエディション」なのか、メーカーから公式なアナウンスは出ていないが、「HA-2」と入れ替わる(「HA-2」ブラックモデルは生産終了するが、Cherry RedとSapphire Blueは日本限定モデルということもあって継続生産される)レギュラーモデルであること、価格も据え置きの3万9900円(税込)、まったく変わらない外観を見る限り、セカンドエディションというニュアンスが最も適しているのかもしれない。しかしながら、こと音質に関してはスペシャルエディションといっても過言ではないクオリティーアップを感じ取ることができた。

●iPhone 7とジャストサイズ

 先に述べたが、外観は全く変わっていない。スイッチ類のレイアウト1つと変わっておらず、既存モデルとの違いは、本体に記載されている製品名が「HA-2SE」となったくらいだ。とはいえ、厚さ1cmに満たない、本格派のポタアンとしては唯一無二の存在といっていい薄さは、とても扱いやすい。

 最新のiPhone 7とジャストサイズ(以前、開発担当者に質問したことがあるが開発当初はiPhone5の頃でサイズの一致は偶然だったという)はもちろん、アルミ製ボディーに直接取り付けられている本革のカバーによりスマホを傷つけることがない、いざというときにはモバイルバッテリーとしても活用できるなど、ことユーザビリティに関しては、かなり(というよりオーディオ機器としては画期的な)配慮がなされており、すでに理想的なパッケージングが作り上げられている。かえって変わらない方が良いくらいなので、その点での不満は全くない。

 では、何が変わったのか。それはズバリ、音質だ。まず、DACチップが(同じESS製ながら)「ES9018K2M」から最新の「ES9028Q2M」へと変更。さらに、ディスクリート構成のAB級ヘッドフォンアンプもパーツなどを見直してグレードアップしたという。また、ゲイン調整のハイ/ローのバランスも再検討されたようで、ローモードはBAドライバー搭載のカナル型イヤフォンやカスタムIEMにもマッチするようになった。

 また、付属品には多少の変更がある。iOSデバイス機器との接続に使うLightningケーブル、Androidスマートフォンなどと接続するためのOTGケーブル、加えてアナログ接続用のミニミニ(ステレオミニ-ステレオミニ)ケーブルは、すべて両端にL字型コネクターを採用したショートタイプのものとなった。これが意外と便利で、ホルダーやポケットに入れたときに下側がかさばらないことから、ポータブルオーディオファンの間では人気が高い。それが純正として付属されているのはうれしい限り。

●「HA-2」と「HA-2SE」を比較試聴

 さて、実際のサウンドはいかがなものか。比較のためにも、まずは「HA-2」を聴いてみた。ESS製DACらしいというか、特長を巧みに生かした印象で、細かいところまでよく見える、素性のよいサウンド。それでいて、パワー感のある、勢いのよいリズムを奏でてくれるため、ハードロックやポップスでは、のりのよいサウンドを楽しむことができる。改めて試聴すると、このサイズ、この価格帯の製品としては、抜きんでた実力を持ち合わせている。

 肝心の「HA-2SE」はいかがなものだろう。一聴して感じるのは、S/Nの良さと低域の押し出し感の強さだ。聴感上のノイズレベルがかなり押さえ込まれているのだろう、とてもピュアな音に感じられる。これまでも十分な解像度感を持ち合わせていたが、それがさらに高まった印象で、細かいニュアンス、絶妙な強弱がしっかりと伝わってくるため、音がとてもリアルに感じられるようになった。一方でボーカルの声がつややかに感じられるのも印象的だ。

 これはESS製DAC全般にいわれていることだが、クオリティーが高い一方で、「分析的で客観的」な一面もあり、人によって好みが分かれることもあった。それが、ずいぶんと生き生きとした音に感じられるようになったのだ。特に女性ボーカルは、ぐっと前に出てきたかのような強い存在感を放ちつつ、歌のニュアンスがしっかりと伝わる、イキイキとした歌声を楽しませてくれるようになった。ちょっとだけハスキーな声色となるが、これがまた味わいの1つとして魅力的に感じられる。ESS製DAC搭載製品としては、今までになかった新たなる方向性といえるし、「HA-2SE」の表現力がさらに高まってくれた、ということでもある。

 正直な話、HA-2に対してHA-2SEは、確実にワングレード以上クオリティーがアップしている。これが4万円前後で手に入るのは、素晴らしいコストパフォーマンスといっていい。その上にスマホと相性のよい圧倒的な薄いボディーをもち、モバイルバッテリー機能まで持ち合わせているのだから、うれしい限りだ。少なくとも、iPhone 7にヘッドフォンジャックがなくなったのを機にポタアンを導入してみよう、という人には一番のおすすめといえる製品だ。

最終更新:9/28(水) 20:06

ITmedia LifeStyle

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