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【インタビュー】佐橋佳幸、ライブ<PB Session>は「音のハプニングが起こりそうな予感」

BARKS 9/29(木) 22:20配信

2016年10月18日、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで、小原礼(B)、Dr.kyOn(Key)、佐橋佳幸(G)というトップ・ミュージシャンがキュレーション/プロデュースするライブ・パーティー<Saturday Night Live Show Presents PB Session『秋の夜長の音楽会”~円山町でお会いしましょう』>が開催される。

◆<PB Session> 画像

これは、3人が中心となって2006年と2007年に開催された<Saturday Night Live Show>が、装いも新たに9年ぶりに復活したもの。“持ち歌禁止”というユニークなコンセプトの元、ミュージシャンおよびスタッフといった音楽仲間同士が、普段の“仕事”とは別次元でセッションを行い、リラックスして思う存分に音楽を楽しもうというイベントだ。いわば、主役はミュージシャンであり、そこに観客を巻き込もうという“無礼講ライブ”。そのキュレーターの一人である佐橋氏に、今回、久々に復活する<PB Session>について話を聞いた。

   ◆   ◆   ◆

■半ば自然派性的に実現したライブが
■<Saturday Night Live Show>──佐橋佳幸

「そもそも<Saturday Night Live Show>を始めたのは、このイベントのファウンダーであるオフィス・インテンツィオ土屋真信氏から、ある提案があったことがきっかけだったんです」と、佐橋氏は語る。

その提案とは、3つ。まずひとつが、日本の音楽シーンを支える裏方たち──無論、いずれもトップ・ミュージシャンばかりであるが──が、気軽に集い、思い思いの好きな曲を持ち寄ってセッションできるような、年一回の“お祭り”のような場を作りたいということ。そして、諸々のしがらみをクリアできるのならば、懇意にしているアーティストの皆さんにも、自身の作品ではなく、個人的に歌いたい曲や演奏したい曲を持ち寄って、参加してもらいたいということ。さらに、お客様にも、楽屋的な“普段着のライブ”であることを承知していただき、極めてカジュアルなミュージシャン同士の戯れを一緒に楽しんでもらいたいというものだったそうだ。

「そこで、旧知の親しい連中に声をかけていったら、半ば自然派性的に実現したライブが、<Saturday Night Live Show>だったんです」──佐橋佳幸

こうして、2006年と2007年に、渋谷DUO Music Exchangeで開催されたのが、<Saturday Night Live Show(2007年は、開催日が金曜日だったため、「金曜日だけどSaturday?Night Live Show」と銘打たれた)>であった。

当時の参加者は、佐橋氏や小原氏をはじめ、大橋卓也(スキマスイッチ)、槇原敬之、根本要(スターダスト☆レビュー)、小倉博和(山弦)、坂本美雨、小坂忠らと、まさにここでしか観ることのできない豪華なメンバーと、貴重なセッションが行われたのだ。

「そもそもは、毎年の恒例行事にしようと始めた企画だったのですが、ただ皆さん、いずれも多忙な方々ばかりで、スケジュール調整がままならずに、残念ながら2008年以降は行えませんでした。それが今回、久しぶりに開催できることになりました」──佐橋佳幸

こうして、9年ぶりの開催となった今年は、タイトルも<PB Session>と一新。これには、“プレイバック”の意味であると共に、今回の出演メンバーが懇意する、毎夜マニアックなアナログ盤を回す日本最長老の“DJ FUKU-CHANG”氏が経営する西麻布のバー“PB”をイメージしたものだと佐橋氏は教えてくれた。

「いつもこのバーで、くつろぎながら音楽を楽しんでいるんです。その“ライブ版”という雰囲気にしたいという想いから、この名称にしました。当日は、DJ FUKU-CHANGがDJを行う場面もありますので、そちらもお楽しみいただければと思っています」──佐橋佳幸

■出演者の音楽的ルーツが
■自ずと垣間見れます──土屋真信

ではここで、今回の参加ミュージシャンを、本パーティーの発案者である先述の土屋氏に、改めて紹介してもらおう。今回のステージは、2部構成となっており、キュレーターの3人に、屋敷豪太(Dr)らのプレイヤーを加えたバンド・ライブに加え、ゲスト・シンガー、ギタリストとのセッションが展開される予定だ。

「佐橋佳幸さんは、80年代から現在に至るまで、第一線で活躍しているギタリストでありプロデューサー、メロディ・メーカーです。代表作には、藤井フミヤさん「True Love」や小田和正さん「ラブストーリーは突然に」など、誰もが知っている名曲ばかりです。他にも、槇原敬之さん、渡辺美里さん、Tin Pan、小坂忠さんなど、数え切れない作品に参加しています。小原礼さんは、言わずと知れたサディスティック・ミカ・バンドのベーシスト。奥田民生さんや尾崎亜美さん、ボニー・レイト、ロニー・ウッドなど、世界中で数々のセッションに参加する日本ベーシストの草分け的存在です。そして、ボ・ガンボス出身のDr.kyOn。彼のニューオリンズ仕込みのセカンド・ラインは圧巻で、今や、彼の名前がないセッションを探す方が難しいほど、日本中で引っ張りだこのキーボード・プレイヤーです。ドラムは、グランド・ビートを作ったと言われている世界のグルーヴ・マスター、屋敷豪太さん。シンプリー・レッドのドラマーとしても知られ、小原礼さんとのロック・デュオ“The Renaissance”など、アルバムに、ライブにと、とても幅広い活動を展開されています」──土屋真信

そして、柴田俊文(Key)、山本拓夫(Sax)、西慎嗣(Vo&G)といった、佐橋氏と旧知のミュージシャンの参加も決まっている。

「佐橋さんと同級生である柴田俊文さんは、今回、ダブル・キーボード編成ということで、オルガンをメインとしてプレイをしてくれそうです。彼の音楽知識は、インターネットにも引けを取らないほどのライブラリーが揃っているんです。山本拓夫さんも、実は佐橋さんと同級生で、“昆虫博士”の異名を持つサックス・プレイヤー。ソロでのプレイはもちろん、村田陽一さん率いる“SOLID BRASS”のメンバーとしても、その名は広く知れ渡っていて、日本で一番多忙なサックス・プレイヤーのひとりだと思います。そしてギターには、高校生時代に伝説のブラス・ロックバンド“スペクトラム”でデビューを果たした西慎嗣さん。現在は徳島在住で、山崎まさよしくんとのユニット“SOFTCREAM”や、自身のグループ“ナタデココ”などで活動中。もちろん、西慎さんとも佐橋さんは、旧知の仲です」──土屋真信

加えて、ゲスト・シンガーとしては、小坂忠(Vo&G)、根本要(スターダスト☆レビュー/Vo&G)といった、お馴染みのベテラン勢もラインナップ。

「小坂忠さんは、日本R&Bの草分け的存在。キャラメルママのプロデュースで制作された名盤『ほうろう』は、日本の音楽史に欠かせないアルバムです。2006年に“小坂忠&Soul Connection”名義でレコーディングしたアルバム『Connected』は、佐橋さんのプロデュース。ちなみに、その時のメンバーは、佐橋さんに、小原礼さん、Dr.kyOnさん、高橋幸宏さん、山本拓夫さんと、ほぼ今回の出演者が関わっています。スターダスト☆レビューのリーダーでありシンガー、そしてギタリストである根本要さんは、このセッションに欠かすことのできないゲストの1人です。毎回、たくさんのエピソードがありますが、歌と演奏はもちろん、MCが最高に楽しい。これも、要さんの魅力のひとつです。過去の出演では、3曲で1時間(!)というロングランもありましたが(笑)、しかし、まったく長さを感じさせることなく、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。今回は、一体どうなるのか、私も想像できませんが(笑)、デビュー35周年を迎えて、ますます脂が乗った演奏とトークをお楽しみください」──土屋真信

そして今回、藤井尚之(Vo&Sax)、元ちとせ(Vo)と、このパーティーに初めて参加する2人にも注目だ。

「藤井尚之さんは、藤井フミヤさんの実弟であり、“F-Blood”や“Non-Cords”などでも活躍中です。実に味のあるテナー・サウンドを聴かせてくれます。このパーティーには女性アーティストの参加が少なくて、2007年の坂本美雨さんに次いで2人目となるのが、元ちとせさん。奄美育ちの彼女が選ぶ曲を楽しんで欲しいですね。でも、彼女や藤井くんという、初参加の2人が何をやってくれるか、リハーサルを始めるまで、誰にも分からない。それが、とても楽しみなんです」──土屋真信

こうした会話から、出演者とスタッフ自身が、このパーティーを心待ちにしている様子が十分すぎるほど伝わってくるが、もちろん、そうしたリラックスしたセッションを、観客にも大いに楽しんでもらいたいというのが、彼らの本心であり、他のライブとはひと味違う<PB Session>の醍醐味と言えるだろう。

「このパーティーは、“持ち歌禁止”のセッションなので、バンドのメンバー、そしてゲスト出演者の音楽的ルーツが、自ずと垣間見れます。ですから、お客さんにとっても、自分のお目当てのミュージシャンが、どんな音楽が好きだったかなど、今まで知らなかった発見があると思いますし、自宅に帰って音楽を聴く時に、さらに楽しみが増えることだと思います。もちろん、皆さんが知らなかったようなアーティストを聴くきっかけにもなるでしょうし、より音楽に興味を持ってもらえるようになれば嬉しいですね。そして当日は、大いに飲んで、歌ってください。それはもちろん、出演者も同様です。むしろ、そちらの方に重点を置いているんです(笑)」──土屋真信

「僕自身も、今までに体験したことのないような“音のハプニング”が起こりそうな予感を、今からとても楽しみにしています」──佐橋佳幸

取材・文◎布施雄一郎

■<Saturday Night Live Show Presents PB SESSION『秋の夜長の音楽会~円山町でお会いしましょう』>
10月18日(火)東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGE
18:00開場/19:00開演
【PB Session Band】小原礼 / Dr.kyOn / 佐橋佳幸 / 柴田俊文 / 西慎嗣 / 屋敷豪太 / 山本拓夫 / DJ Fuku-Chang
【ゲスト】小坂忠 / 根本要(スターダスト☆レビュー) / 元ちとせ / 藤井尚之 and more
▼チケット
前売 ¥7,500(税込み/ドリンク別)
当日 ¥8,000(税込み/ドリンク別)
※全自由
※1ドリンク別
※3歳以上要チケット
・チケットぴあ[Pコード:304-914]
・ローソンチケット[Lコード:74488]
・イープラス
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888

最終更新:9/29(木) 22:20

BARKS