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ニンジン集出荷施設 1カ月ぶり操業再開 北海道・JAふらの

日本農業新聞 9/28(水) 7:00配信

 台風と大雨で甚大な被害を受けた北海道南富良野町にあるJAふらののニンジン集出荷施設が27日、出荷を再開した。およそ1カ月ぶりの再開で、ピークを迎える10月上旬までの本格稼働を目指す。一方、JA加工部門の主力であるポテトチップス工場は、電気は仮復旧したものの完全復旧は来年2月ごろになる見通し。ジャガイモを本州の工場に輸送して対応せざるを得ない状況だ。

 ニンジン集出荷施設はJAと契約する農家の220ヘクタール、約7000トンのニンジンを選別、出荷している。台風10号による大雨で1メートル以上浸水し、設備などが被害を受けて操業を停止した。9月はニンジンの出荷が本格化するが、JAのダイコン施設で洗浄したり、別のJAの選果施設を借りたりして対応してきた。

 メーカーの担当者らが連日機材を修理し、試運転を繰り返し、操業を再開させた。2016年産のJAのニンジンは10月上旬がピーク。JAふらのは「まだ不安定な部分もあるので、ピークまでに本格稼働を実現したい」としている。

 JAのにんじん部会長を務める鈴木正良さん(57)は「全国の消費者から励ましの声をもらっていた。収穫が進んでいる中、再開して良かった」と胸をなでおろす。

ポテトチップス工場 復旧難航、本州に原料輸送

 一方で、ポテトチップス工場「シレラ富良野」は、復旧まで時間がかかりそうだ。同工場ではスナック菓子大手の湖池屋のポテトチップス製造を受託。台風10号の大雨では敷地に隣接する堤防が決壊し、大量の土砂が工場に流入し、操業を停止。職員らが泥をかき出し、12日にようやく電気を仮復旧させた。

 現在はジャガイモの受け入れ・貯蔵だけを行っている。貯蔵したジャガイモは湖池屋の本州工場に輸送する。収穫が終わるのは10月下旬。JAによると、工場の完全復旧は来年2月ごろの見込み。同工場では1万トン以上のジャガイモを加工。JAの加工部門の売り上げの半分以上を占める。

台風被害542億円に

 北海道は27日、8月に相次いで上陸・接近した四つの台風の被害額が542億円に上ると発表した。これまで340億円としていたが、調査が進んだことに加え、品質低下なども加味したことから、被害額が膨らんだ。うち農作物の被害が262億円を占める。

日本農業新聞

最終更新:9/29(木) 11:51

日本農業新聞