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超猛毒キノコ「カエンタケ」初確認 岡山・新見の鯉が窪湿原、除去

山陽新聞デジタル 9/28(水) 8:20配信

 致死量がわずか数グラムとされ、岡山県内では確認例が少ない超猛毒キノコ「カエンタケ」が、新見市哲西町矢田の鯉が窪湿原(国天然記念物)で初めて見つかり、27日に除去された。行楽やキノコ狩りのシーズンを迎え、専門家は「絶対に興味本位で触ったり、素人判断で食べたりしないでほしい」と注意を呼び掛けている。

 日本きのこセンター菌蕈(きんじん)研究所(鳥取市)などによると、カエンタケは鮮やかな赤色が特徴で、強毒性のトリコテセン類を含む。食べられるベニナギナタタケと外観が似ているが、表面に触れただけで皮膚に炎症を起こし、口にすると悪寒や嘔吐(おうと)、手足のしびれを発症する。消化器不全や脳神経障害から死に至った例もある。

 涼しい気候を好み、枯れて腐ったブナ科の広葉樹に生えやすいとされ、県森林研究所(勝央町)によると、県内では鳥取県境に近い県北部を中心に毎年のように1件程度の報告例がある。

 同湿原ではこれまで確認例はなかったが、19日昼ごろ、散策中の人が遊歩道脇にある朽ちたコナラの切り株周辺に長さ1~5センチのものが群生しているのを発見。27日、新見市職員の立ち会いで、市の指定管理者・アクティブ哲西のスタッフがスコップで掘り起こし、焼却処分した。

 菌蕈研究所の牛島秀爾主任研究員は、除去したキノコの写真を見て「今回の例は色があまり赤くないが、育つ環境で色や形は異なり、カエンタケに間違いない」と指摘した。

 同湿原では、もともと植物の採取は禁止だが、念のため事務所前にちらしを貼り、巡視員が声を掛けて注意を促す。

 県生活衛生課は「カエンタケに限らず、食用のキノコに似ている毒キノコは多い。知らないキノコは採らない、食べない、売らない、あげない―の4原則を守ってほしい」と話している。

最終更新:9/28(水) 8:20

山陽新聞デジタル