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福井商業エース、夏の敗戦糧に完封 打っても千金適時打、9季ぶりV呼ぶ

福井新聞ONLINE 9/28(水) 9:06配信

 第137回北信越地区高校野球福井県大会は27日、福井市の県営球場で決勝戦が行われ、福井商業が坂井を破り、18季ぶり37度目の優勝を飾った。

 ここで負けるわけにはいかなかった。涙をのんだ今夏に続く2度目の決勝のマウンド。「目の前で優勝を逃した悔しさを忘れていない」。あの夏の雪辱を果たすかのように、福井商業のエース石本太一は圧巻の完封劇で9年ぶりの秋制覇に導いた。

 力みのないフォームから投げ込む直球は打者の手元で伸びた。切れ味鋭いスライダーとのコンビネーションで内野ゴロを量産。「テンポがよくて守りやすかった」と二塁手名下涼人を筆頭に好守も光り、守備からリズムをつくった。

 得点圏に4度走者を背負った。だが、一皮むけた右腕は簡単には崩れない。最大のピンチは六回。2死一、三塁で対するは4番牧野大和。「ストレート勝負。来ると分かっていても打たせない」。石本のギアが上がった。7球目。137キロの速球で空を切らせ三振。こん身のボールにグラブをたたき感情をあらわにした。

 初回の攻撃では持ち味の逆方向への打撃で、この試合唯一の得点もたたき出した。「とにかく気持ちで負けたくなかった。優勝は素直にうれしい」と投げて、打って、そして最後に笑った石本。北信越大会でも「厳しい戦いになると思うが、自分が抑えれば勝てる」ときっぱり。木下風汰主将も「甲子園に出場するためにも狙うは優勝」と力強い。この勢いで12年ぶりとなる北信越の頂点に立つつもりだ。

福井新聞社

最終更新:9/28(水) 9:06

福井新聞ONLINE