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山口知事「妊婦」に 男性の意識改革、動画で訴え

佐賀新聞 9/28(水) 12:07配信

ワーク・ライフ・バランス推進

 『知事が妊婦に』-。そんなタイトルで、九州・山口各県と経済界が一体となってワーク・ライフ・バランス(WLB)を推進する動画が完成した。子育て中の佐賀、宮崎、山口の3県知事が妊婦ジャケットを着用し、日常生活を体験する内容。佐賀県の山口祥義知事(51)は「男性と上司が意識改革を」と呼び掛け、出産や子育てがしやすい社会づくりを後押しする。

 「うわ、重い」「ズシッと肩にきますね」。3分の動画は、3県の知事が妊娠7カ月に相当する7・3キログラムのジャケットを着る場面からスタートする。山口知事はバスで買い物に街へ出る。一番下の棚から商品を取るが、腰をかがめる動作に一苦労。買い物袋を下げて歩道橋を昇りながら「たまらんなこりゃ」と漏らす。

 一番若い43歳の村岡嗣政・山口県知事は、靴下を履こうとするが、おなかが当たってうまくいかず、洗濯物を干しながら「あーきつい」とポツリ。宮崎県の河野俊嗣知事(52)は知事室で公務をこなし、おなかをさすりながら県庁の廊下を歩く。

 九州・山口地域は、夫の家事に充てる時間が1日平均62分と全国平均より5分短く、妻の415分の7分の1ほどしかない。一方で合計特殊出生率は2015年、全国平均の1・46を上回っており、上位10県のうち6県(1・94~1・65、佐賀は1・67で6位)を占めている。

 福岡市で27日、動画を発表したWLB推進プロジェクトリーダーで過去に育児休暇を取得した経験のある山口知事は、動画出演の感想を「私たちはジャケットだったが、妊婦の女性はおなかで一番大切なものを守っている。大変さのインパクトが違う」と語り、出生率が高い強みを地域創生につなげる思いを訴えた。

 動画は、九州・山口各県知事と経済団体で構成する九州戦略会議が作った。このほか、父親が悪戦苦闘して家族の弁当を作る『ごめんね弁当』と、経営者が定時帰宅を促す『NO残業社長!』がある。佐賀県のホームページなどから視聴できる。

最終更新:9/28(水) 12:07

佐賀新聞