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死亡事故で踏切閉鎖…秩父鉄道の第4種踏切 熊谷市が地元で説明会

埼玉新聞 9/28(水) 10:30配信

 埼玉県熊谷市は27日、ジョギング中の男性が列車にはねられ死亡した事故が発生した同市広瀬の秩父鉄道「石原No12踏切」を30日午前10時に閉鎖すると発表した。鉄道管理者の秩父鉄道と道路管理者の熊谷市が一体となって実施する。同踏切は遮断機と警報機のない「第4種踏切」。市は事故後に地元で説明会を開催するなどして、理解を求めていた。

 閉鎖の決まった踏切では、6月17日午後2時20分ごろ、熊谷市の男性会社員=当時(32)=が、ジョギング中に踏切を横断中、影森発羽生行き上り普通列車にはねられ死亡した。事故当時、男性はヘッドホンを装着していた。

 事故を受け熊谷市は7月26日、県や県警本部、熊谷署などと踏切の現状を確認。死亡事故が発生したことや、横断距離が約20メートルあるため高齢者ら交通弱者保護の観点などから閉鎖が必要と判断し、8月20日に地元説明会を開催。9月9日、富岡清市長と地元自治会長名などで閉鎖の同意書を秩父鉄道に提出した。閉鎖後は線路内の板が外され、ガードレールの設置などが行われる。

 秩父鉄道によると、同社の踏切は全線で308カ所。遮断機と警報機のない第4種踏切は93カ所と、全体の3分の1近くを占める。第4種踏切での死亡事故は1998年から2013年の間に14件(自殺除く)発生している。

 市道路課が同踏切の午前7時から午後7時の利用者数を調査したところ、8月10日が歩行者37人、自転車44人、18日が歩行者41人、自転車32人だった。踏切の北西側に車両整備工場があり、秩父鉄道関係者も利用していたという。

 今回閉鎖する踏切から隣接する踏切までの距離は285メートルあるが、市道路課は「(最寄りの)ひろせ野鳥の森駅の踏切に回ることで、地元に理解していただいたと思っている」と話した。

 13年1月18日には行田市桜町2丁目の秩父鉄道「東行田第2号踏切」で、同市の小学5年男児=当時(11)=が列車にはねられ死亡。事故現場は今回と同じ第4種踏切で、同年7月に行田市と秩父鉄道が同踏切を閉鎖している。

最終更新:9/28(水) 10:30

埼玉新聞