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【インタビュー】マフィアアニメ「91Days」がいよいよクライマックス! サイゾー&ジブリ出身という異色経歴の脚本家のスタイルとは

トレンドニュース(GYAO) 9/28(水) 18:21配信

「デュラララ!!×2」のアニメ制作会社・朱夏が手がける本格派マフィアドラマのオリジナルTVアニメ「91Days(ナインティワンデイズ)」(全12話)が、いよいよ9月30日にクライマックスを迎える。時は禁酒法時代。マフィアの抗争によって家族を殺された男アヴィリオが、仇(かたき)であるヴァネッティファミリーに侵入。報復のためにドン・ヴァネッティの息子ネロに近づく。アヴィリオの報復はさらなる殺しを呼び、男たちを悲しき運命へと導く――。

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本アニメのシリーズ構成を務めるのが、「ハイキュー !!」「僕だけがいない街」の脚本家・岸本卓だ。雑誌「サイゾー」編集部からスタジオジブリに入社、その後、脚本家に転向、という異色の経歴を持つ岸本に、脚本執筆の経緯、自身の脚本のスタイルなどについて聞いた。

――原作もののアニメ化作品が多い中で、オリジナルの企画で制作することの難しさがあったと思います。今回、岸本さんはどのような経緯で作品に関わるようになったのでしょうか?

岸本「確か話をもらったのは2年くらい前でしょうか。僕が参加する前からゾンビものにしようかとか韓流ドラマっぽくしようかとか、いろいろ話し合いが持たれていたようですが、結局僕のところに来た時には、マフィアもので昼ドラのようなドロドロした話を作ってほしい、というシンプルな要望でした」

――本作では、禁酒法時代のアメリカを描いた物語ですが、そのあたりの描き方はどうでしたか?

岸本「運がいいことに、僕はマフィア映画やヤクザ映画が大好きだったので、あらためて勉強し直す必要もなく。ひたすらやりたいことを詰め込んで、土台となる構成は一日で書けました。めちゃくちゃ楽しかったですね」

――その後もすんなりと進んだのでしょうか?

岸本「ところがどっこい大変でした。監督の鏑木さんは独特の美意識とこだわりを持った方だし、何かとえげつないことを思いつくプロデューサーもいたりして、書き直しは結構やりました。1話につき7稿、8稿は普通にいきましたね。とはいえ基本的には、ダメ出しというよりも『こんな風にやったらもっと面白くなるんじゃない?』という建設的な意見だったので、こっちも非常にポジティブな気持ちで書き直す作業ができました。特に、キレキレな意見を独特な角度から投げてくる鏑木さんの意見は常に新鮮でした。全部は理解できなかったけど(笑)。そしてだいたい11時頃シナリオの打ち合わせが終わったら、というより無理矢理終わらせて監督やプロデューサーたちと飲みに行く(笑)。本当にいいチームに恵まれました」

――いよいよ物語もクライマックスとなりますが、

岸本「基本的にはシンプルな話ですからね。家族を殺された主人公が復讐するためにマフィア組織に入るんだけど、そこで仇との間に友情が芽生えてしまう。そしてその二人が生き残り、殺すか殺さないかの決断を迫られる......。どちらかが生き残るのか、両者とも死ぬのか、はたまた両者生き残るのか......ラストシーンのアイデアを思いついたのは最終回を書いている時だったんですけど、自分の最初の予想からはだいぶ離れたものになりました。いや、そうでもないのかな......まあとにかく、二人の行く末を見届けてやってくれればうれしいです」

――「91Days」はどこか実写映画っぽい手触りがあるように思います。それは岸本さんの資質もあったのでは?

岸本「どうなんでしょう……? たんにできることをやったらこうなっただけで……むしろアニメ的な飛躍をできないことがウィークポイントだと思っています。最初、構成案を出して、次にキャラクターをどうしようかと考えた時に、プロデューサーからはひとつの材料として『超能力が使えるキャラクターを入れたらどうか?』という提案もあったんですけど『そういうのは、いらなくないですか?』と。そしたら、『それならば拳銃の達人とか、ナイフ使いといったキャラクターは?』とも提案されたんですが、『そういうのも、いらなくないですか?』と。結局、みんなただの人になっちゃった(笑)。せいぜいアヴィリオがスリのテクニックを持ってるくらい。そういった超人的な能力を付与してキャラ付けをしていけばアニメ的になるのかもしれませんが、鏑木さんも僕も、できれば今回そういうのはナシにしたいなと思って。お話で頑張ってインパクトを持たせて、それが差別化になればいいなと思ったんです」

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最終更新:9/28(水) 18:21

トレンドニュース(GYAO)

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