ここから本文です

漁業者「開門しかない」太良町で国と会合 諫早湾干拓問題・佐賀

佐賀新聞 9/28(水) 21:10配信

改めて開門を

 国営諫早湾干拓事業を巡り、開門調査を求める佐賀、長崎県の漁業者らと農水省の意見交換会が27日、藤津郡太良町の大浦公民館で開かれた。開門に代わる措置として、国が長崎地裁の和解協議で提案した基金案について議論したが、漁業者からは改めて開門を求める声が上がった。

開門に触れず

 和解協議で国が提案している基金案は、開門しないことが前提となっている。一方、国や沿岸4県、各漁業団体でつくる協議会では、開門に触れずに事業内容などを検討し、10月中にまとめるとしている。

「開門しない」前提の和解勧告に沿って解決図る

 そうした状況に対し、漁業者側の馬奈木昭雄弁護団長が「仮に案ができても、開門を要求すれば執行できない案になるのでは」などと指摘した。農水省農地資源課の横井績課長は「協議会とは別に、合意に向けた歩み寄りを関係者と探っていきたい。(開門しない前提の)和解勧告に沿った問題解決を図っていきたいというのが国の思い」と述べるにとどめた。

小手先でない回復を

 有明海の再生を願う漁業者からは「海の状況は深刻になっていくばかり。開門調査でしか再生できない」との声が相次いだ。太良町大浦の漁業平方宣清さん(63)は「海底が黒い潟になり、アナゴやシャコが減っている。小手先では海は回復できない」と訴えた。

最終更新:9/28(水) 21:10

佐賀新聞