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交流の場にきのくに建築賞

紀伊民報 9/28(水) 17:00配信

 和歌山県田辺市東陽の「夢縁庵」がこのほど、県内の建築物を表彰する「きのくに建築賞2016」で優秀賞を受賞した。御坊市湯川町、和新・設計事務所の古久保泰男所長(65)が改修を手掛けた。

 「夢縁庵」は、カナセ工業(本社・田辺市稲成町)の元会長、故金谷照男さんが「地域住民が気軽に集える場にしたい」と自宅の一部を改修した築90年の木造2階建て。改修時の高い技術が評価された。

 同賞は、地域の時代背景やまちの成り立ち、立地環境などを意識した魅力ある建物を表彰し、和歌山の地域資産価値を高めることが目的。県建築士会、県建築士事務所協会、日本建築家協会近畿支部和歌山地域会(JIA和歌山)がつくる「建築三団体まちづくり協議会」(和歌山市)が主催した。

 対象は、2010年以降に完成した県内の建築作品。83点の応募があり、予選を通過した7点に「きのくに建築賞」が贈られた。8月にあった本審査で7点から最優秀賞1点、優秀賞2点が選ばれた。

 古久保さんによると、改修には紀州産のスギやヒノキをふんだんに使い、カナセ工業のアクリル板も使用。芸能や趣味の発表、会社の会合など地域の交流の場となるよう設計した。廊下の床板を壁の一部に再利用するなど、金谷さんが幼少から育った家に込められた思いを損なわないよう心掛けたという。

最終更新:9/28(水) 17:00

紀伊民報