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被災児童に測量授業、土地家屋調査士会 10月、福島で地上絵

北國新聞社 9/28(水) 4:17配信

 石川県土地家屋調査士会は10月4日、東日本大震災の被災地・福島県南相馬市の小学校で、測量や地図作製の大切さを伝える体験型の授業を行う。震災からの復興には、津波で消滅した土地の境界の復元が不可欠で、土地家屋調査士の果たす役割は大きい。被災地でプロジェクトを行うのは初めてであり、メンバーは「復興の一助にしたい」と話している。

 「地上絵プロジェクト授業」と銘打ち、あまり知られていない土地家屋調査士の仕事を周知すると共に、算数が実社会でどのように役立っているかを実感してもらう取り組みで、全国に先駆けて2011年11月、小松市安宅小で初めて実施した。

 県内ではこれまで延べ11校の6年生を対象に行っており、今年度は10~11月に金沢、珠洲、能美の3校で実施する。石川の取り組みを参考にして、宮崎や岐阜などに広がっている。

 石川県土地家屋調査士会の大星正嗣顧問は東日本大震災時、日本土地家屋調査士会連合会副会長として現地対策本部長を務め、福島や宮城、岩手の各県調査士会に救援物資などの輸送で指揮を執った。震災後も被災地を気に掛け、「復興半ばの福島で子どもたちに体験授業をしたい」と、福島県土地家屋調査士会にプロジェクトの実施を提案した。

 当日は、石川県土地家屋調査士会の丸田三智雄会長や大星顧問らメンバー8人が南相馬市高平小を訪問する。6年生19人が歩幅で距離を測る歩測の正確さを競う「伊能忠敬ゲーム」を楽しみ、最新の測量器を使って校庭に巨大な星の図形を描く予定だ。

 同会によると、地上絵プロジェクトは、授業で図形について学ぶ時期に実施されることから、算数への理解が進むと教職員に喜ばれているという。沖田洋昌広報部長=小松市小馬出町=は「土地家屋調査士が復興にとって大事な仕事をしていることを理解してもらい、屋外での体験を通じて元気付けたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:9/28(水) 4:37

北國新聞社

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