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【中国】「爆買い」は下火に 人民元下落で、国慶節の訪日旅行

NNA 9/29(木) 8:30配信

 まもなく大勢の中国人観光客が海外旅行に繰り出す国慶節(建国記念日)の長期休暇(10月1日~7日)を迎える。依然として日本が人気の海外旅行目的地の1つであることに変わりはないものの、人民元の対日本円為替レートの下落などの影響を受け、旺盛な買い物「爆買い」は下火となるとみられている。
 人民元の対日本円為替レートは昨年5月に比べて25%近くも下落した。中国人にとっては、日本のものを25%高く買うことになり、以前の割安感は大きく薄れている。米国の年内利上げ観測などを受けて、さらなる下落圧力がかかっているとされ、海外での買い物意欲が抑制される傾向が強まっている。
 28日付中国新聞網によると、中国の大手オンライン旅行会社(OTA)の携程旅行網(シートリップ)の関係者は「日本円の為替レートの上昇(=人民元の下落)で、国慶節の日本での爆買いは下火になるだろう」と指摘。代って、食事や温泉、自然や文化鑑賞など特色ある体験型の旅行がメインになると話している。
 個人旅行客数が団体客旅行客数を超える見通し。初めて訪日する中国人旅行客の割合が減り、2度目、3度目と繰り返して訪れるリピーターが増えていることが背景にあるとみられる。
 
 ■日本が2位に
 
 電子商取引(EC)中国最大手の阿里巴巴集団(浙江省杭州市、アリババ)傘下の旅行サイト、阿里旅行と中国の配車アプリケーション最大手「滴滴出行」が共同発表した今年の国慶節の旅行予測によると、海外旅行目的地のトップはタイだった。2位が日本、3位が韓国、4位が香港、5位が米国、6位が台湾、7位がマレーシア――などと続いた。
 その他のオンライン旅行会社の調べでも、順番が異なるももの、日本と韓国、タイの3カ国は軒並み人気海外旅行先のトップ3位に入っている。国聯証券は、今年の国慶節の休暇は通年と比べて期間が長く、海外に遠出できることが、これらの国・地域に旅行しやすくなっている要因だという。
 日本政府観光局(JNTO)の発表によると、1~8月に日本を訪れた中国人旅行者の累計は前年同期比34.0%増の448万4,900人と過去最高を更新。中国人の訪日観光の増加は続いている。
 
 ■過去最高の海外旅行者数か
 
 28日付中国網によると、今年の国慶節に海外旅行をする中国人数は過去最多になる見通し。中国旅行研究院が市民を対象にした意識調査によると、第4半期(10~12月)に「旅行(国内外含む)したい」と答えた割合が79.2%に達した。このうち国慶節に旅行すると答えたのは55.5%に上った。
 中国国家観光局によると、今年上半期(1~6月)の中国人の海外旅行者数は過去最高の前年同期比4.3%増の5,903万人だった。年間で1億2,000万人を超える勢い。
 中国国家観光局は、向こう5年間の累計の海外旅行者は6億人を突破すると予測している。(北京・吉沢健一)

最終更新:9/29(木) 8:30

NNA