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【ベトナム】日本・ベトナム建築フォーラム、220人が参加

NNA 9/29(木) 8:30配信

 日本とベトナムの建築における交流と連携の促進を目的とした「日本・ベトナム建築フォーラム2016」が28日、ハノイで開催された。日越の民間企業に所属する建築の専門家4人が、「住まい・街づくり・環境」をテーマに、それぞれ自社の取り組みについて発表。日越の政府関係者や設計、建設、不動産開発会社などの関係者ら約220人が参加した。
 
 主催者である国際建築活動支援フォーラム(JSB、東京都渋谷区)の小倉善明理事長は、日本は建築分野で自然災害や原発事故を乗り越えてきたことに言及。日越両国の気象環境は似ているとした上で、日本はこれまで蓄えてきた建築分野での経験を生かし、インフラ整備や住宅開発が活発化するベトナムが抱える問題解決に寄与できるのではないかとの考えを示した。
 国土交通省の海堀安喜・建設流通政策審議官は、日本では第2次世界大戦後の復興や戦後の経済成長を支えるために建設が行われてきたほか、高齢化や省エネに配慮した建築が発達していることに言及。ベトナムの経済成長を支えるためにはインフラ整備や法律の仕組みづくりが不可欠とし、「日本の官民が持つノウハウを生かし、ベトナムの建築分野に貢献できる」と述べた。
 
 ■日越4社が発表
 
 民間企業による発表では、日本設計(東京都新宿区)の福田卓司氏が、東京都で設計を手掛けた「虎ノ門ヒルズ」や「としまエコミューゼタウン」、建物の側面に木を植えた福岡市の「アクロス福岡」、ハノイと北部バクザン省で手掛ける事業を紹介。大成建設の前田康貴氏は、ハノイのノイバイ国際空港のターミナル建設といったベトナムでの実績や人的交流、街づくり手法、シーラカンスアンドアソシエイツ(東京都目黒区)の大村真也氏は、千葉県流山市で手掛けた市立おおたかの森小・中学校の設計事業を例に設計技術や事業を進める上でのポイントについて説明した。
 ベトナム側からは、ホーチミン市の建築会社ボー・チョン・ギア・アーキテクツの創業者、ボー・チョン・ギア氏が登壇し、緑に囲まれた環境配慮型住宅や学校の建築事業を紹介。ハノイとホーチミン市は、世界で緑が最も少ない都市の一つとなっており、大気汚染や洪水といった問題を抱えていると指摘し、「街づくりの一環として緑化を制度化してほしい」と行政機関に協力を呼び掛けた。
 同フォーラムは、27~28日に開催された「第2回アジア都市・建築フォーラム2016」の一環として、「第6回日越建設会議(日本・ベトナム政府間協議)」と併設して開催。JSBと日本建築家協会(JIA、東京都渋谷区)、デルファイ研究所(東京都文京区)が主催し、ベトナム建設省が共催した。第1回アジア都市・建設フォーラムは、今年3月にシンガポールで開催された。

最終更新:9/29(木) 8:30

NNA

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