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トヨタの小型SUV「C-HR」はハイブリッドとターボで国内展開、2016年末に発売

MONOist 9/29(木) 6:25配信

 トヨタ自動車は2016年9月28日、新たに開発している小型クロスオーバーSUV「C-HR」の日本市場向け仕様を発表した。2015年12月発売の4代目「プリウス」で初採用した「TNGA(Toyota New Global Architecture)」の第2弾車両となる。パワートレインは、4代目プリウスと同じく、排気量1.8l(リットル)のアトキンソンサイクルエンジンと組み合わせたハイブリッドシステムの他、「オーリス」などに採用している排気量1.2lターボエンジンをそろえた。2016年11月上旬からWebサイトで先行商談受付を始め、2016年末に発売する。

【「C-HR」のコンセプトカーとの外観比較などその他の画像】

 C-HRは、2014年10月開催の「パリモーターショー2014」でコンセプトカーの「C-HR Concept」として披露された。その後、「フランクフルトモーターショー2015」やや「東京モーターショー2015」でコンセプトモデルを、「ジュネーブモーターショー2016」で量産モデルを公開している。2016年6月に内装デザインを公開した際に、欧州市場で9月から事前受注を始めることを明らかにしていたが、日本での事前受注開始時期は未定だった。

 日本仕様では、ハイブリッド車がFFモデルで、ターボエンジン車は四輪駆動(AWD)モデルとなる。それぞれ標準グレードの「S」と装備強化グレードの「G」があり、合計4グレードでの展開となる。欧州仕様では、ターボエンジン車で6速MTを選択可能だったが、日本仕様では言及がない。また、排気量2.0lエンジン車も日本仕様では用意していない。

 日本仕様の4グレードとも、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた運転支援システム「Toyota Safety Sense P」を標準装備する。

●「センシュアル スピード-クロス」と「我が意の走り」

 C-HRのデザインコンセプトは「センシュアル スピード-クロス」。スピード感あふれるボディ、SUVのたくましい足回りを表現した他、質感/形状/色など細部にこだわり、大人の感性に響く意匠を追求したとしている。

 走りのコンセプトは「我が意の走り」で、TNGAの取り組みのさらなる進化によって、低重心パッケージや高いボディ剛性を実現し、優れた操縦安定性/快適な乗り心地を達成したという。欧州をはじめ世界のさまざまな道や国内外のサーキットコースで走行テストを重ね、走りを徹底的に鍛え上げた。

 車両外観は、当初のコンセプトカーと同様に「ダイヤモンド」をモチーフにしている。強く絞り込んだボディーと、大きく張り出したホイールフレアの対比による立体構成で、特徴的で構えの良い造形を創出した。リアアウトサイドドアハンドルをボディーに一体化したデザインとすることで、2ドアクーペのような印象を与えている。このドアハンドルは、競合の日産自動車「ジューク」やホンダ「ヴェゼル」とも異なる形状になっている。

 内装のデザインコンセプトは、2016年6月発表の際と同様に「センシュアル-テック」で、新しい操作空間を大人っぽい意匠に仕上げ、先進感を演出した。

●フロントに新開発のマクファーソンストラットサスペンションを採用

 走行性能については、コンセプトである「我が意の走り」を実現するため、「レスポンス-リニアリティ-コンシステンシー」に焦点を当てて開発した。フロントに新開発のマクファーソンストラットサスペンションを採用。リアサスペンションは4代目プリウスと同様にダブルウィッシュボーンとなっている。また、大径スタビライザーの使用やアブソーバー減衰力特性の最適化などが、優れた乗り心地や操縦安定性に寄与しているとする。

 ボディ接合部への構造用接着剤の使用や環状骨格構造の採用により高ボディ剛性を確保し、優れた乗り心地と操縦安定性を達成した。またSACHS製のショックアブソーバーを標準装備し、アッパーサポートの緩衝材にはウレタン材をトヨタ自動車として初めて採用した。

 最小回転半径は5.2mで、ハッチバック車並みの取り回しの良さを確保した。さらに全高は立体駐車場に駐車可能な1550mmに抑えている。ただしAWDモデルとなるターボエンジン車は1565mmである。全高を抑えながら、室内長1800×室内幅1455mmという室内空間の広さを確保した。

 競合となるジュークは1グレードのみが1550mmで、ヴェゼルは1605mmと全高は高めに設定されている。一方、マツダの「CX-3」と富士重工業の「XV/XV HYBRID」は、AWDモデルも含めて全て1550mmに収めている。

 新装備として、右左折の際に12灯のLEDランプが内側から外側へ流れるように光るシーケンシャルターンランプや、車名ロゴが浮かび上がる足元イルミネーションなどを採用している。

●JC08モード燃費は30km/lを上回る?

 ハイブリッド車の燃費は「コンパクトSUVクラスでトップレベルを追求」(トヨタ自動車)としている。同じ小型SUVのJC08モード燃費は、ヴェゼルのハイブリッド車が27.0km/l、クリーンディーゼルと搭載するCX-3が23.0km/l、XV HYBRIDが20.4km/l、ジュークが18.0km/lである。TNGA第1号車である4代目プリウスが40.8km/lを達成したことから、C-HRのハイブリッド車も30km/l以上が目標になっているとみられる。

最終更新:9/29(木) 6:25

MONOist