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機能や価格はどれだけ違う?――双子の「arrows SV」と「arrows M03」を比較する

ITmedia Mobile 9/29(木) 6:25配信

 富士通コネクテッドテクノロジーズ製の「arrows M03」は、日本でニーズの高い機能に対応したSIMロックフリースマートフォン。IPX5/8の防水、IP6Xの防塵(じん)をサポートし、おサイフケータイ(FeliCa)とワンセグも利用できる。日本で販売されているSIMロックフリースマホでこうした日本仕様に対応しているモデルは珍しく、価格も3万円前後ということで、人気を集めている。

【2機種の違いは?】

 このarrows M03、実はNTTドコモから販売されている「arrows SV」と外観やスペックが共通している双子のモデルだ。ドコモユーザーが「ミッドレンジの手頃なarrows」に機種変更をしたければ、arrows SVを選ぶのが妥当だが、arrows M03を購入してSIMだけを入れ替えるという手もある。また、auやソフトバンクのユーザーはどちらを選ぶべきか? ここでは、購入する前に知っておきたい2モデルの違いを確認していく。

●arrows M03の方が対応バンドが幅広い

 まず大前提として、arrows SVには「SIMロック」が掛けられており、SIMロックを解除しないと、ドコモ回線以外のSIMカードでは通信ができない(ドコモ回線を使った格安SIMなら、SIMロックを解除しなくても使える)。arrows SVを購入してから半年、または同一回線で過去にSIMロックを解除してから半年がたてば、SIMロックは解除できる。

 arrows SVは中古端末ならドコモの契約をせずとも購入できるが、ドコモでは契約者本人が購入した端末でないとSIMロックを解除できないので、arrows SVを中古で購入してSIMロックを解除することはできない(※一部記述を修正しました 9/30 13:00)。

 arrows M03にはSIMロックは掛けられていないので、ドコモ、au、ソフトバンク(Y!mobile)のSIMカードを利用できる。ただしarrows M03はauの3G規格であるCDMA2000には対応しておらず、auのSIMカードはVoLTEに対応した「au Nano IC Card 04(au VoLTE)」を利用する必要がある。arrows SVもCDMA2000には対応していないので、SIMロックを解除してもauのVoLTE非対応SIMでは通話はできない。

 対応バンド(周波数帯)も見ていこう。LTEについては、ドコモの主要な周波数帯は2モデルとも1500MHzを除いてカバーしており、快適に使えるだろう。3G(W-CDMA)もドコモはBand1(2100MHz)とBand6、19(800MHz)をカバーしているので問題ない。

 一方、auのLTEはarrows M03はBand1(2100MHz)とBand26(800MHz)をカバーしているが、arrows SVはBand1のみ。またarrows SVは、ソフトバンクがLTEとW-CDMAで使用しているBand8(900MHz)には対応していないので注意したい。auとソフトバンク(Y!mobile)のSIMカードを利用するのなら、arrows M03の方が向いている。

●どこで購入するのが一番安い?

 arrows SVは基本的にドコモの取り扱い店舗で購入する形となるが、arrows M03は家電量販店やMVNOから購入する形となる。MVNOではIIJmio、mineo、スマモバ、DMM mobile、NifMo、BIGLOBE SIM、UQ mobile、楽天モバイルが取り扱っている。

 arrows SVの場合、9月26日時点でのドコモオンラインショップでの価格は一括で5万8200円(税別、以下同)。ここから月々サポートの24回分を引いた実質価格は1万9200円となる。24回の分割払いだと月額800円の負担で済む。

 arrows M03は販売元によって価格が微妙に異なる。例えばビックカメラ.comでは3万6390円、ヨドバシ.comでは3万6398円。MVNOではIIJmioは一括3万2800円(分割1380円×24)、mineoは一括3万1800円(分割1325円×24)、DMM mobileは一括3万3800円(分割1797円×24)、NifMoは一括3万5556円(分割1482円×24)、BIGLOBE SIMは分割1490円×24(計3万5760円)、楽天モバイルはキャンペーン価格で一括2万9800円(分割1341円×24)となっている。

 スマモバとUQ mobileは、ドコモのように毎月の割引を実施している。スマモバでは端末の分割払いが2000円×36回なので、総額は7万2000円になるが、3000円の月々割が36回適用されるので、端末代は実質-3万6000円となる。

 UQ mobileでは、月額1980円の「ぴったりプラン」または「たっぷりオプション」を契約して「端末購入アシスト」を利用すると、端末代の初期負担を1万円に抑えられる。残りは端末購入アシスト加算料として24カ月支払い、同時に「マンスリー割」も適用される。端末購入アシスト加算料からマンスリー割を引いた額は、ぴったりプランは月額700円(×24)、たっぷりオプションは月額200円(×24)となる。これに1万円を足した額が、正確な実質価格となる。ぴったりプランは2万6800円、たっぷりオプションは1万4800円だが、3万円前後の定価と比べれば安い。

 ただし端末購入アシストでは、利用月数に応じて最大5万400円の解約金が発生するため、端末購入アシストを利用せずに購入するのも一考の価値がある。端末代金の3万8800円を最初に払う必要があるが、500円か1000円のマンスリー割は適用されるので、実質価格(2年後の支払額総額)は、端末購入アシストを利用する場合と変わらない。

 一括価格はドコモで購入するarrows SVが最も高いが、実質価格はarrows M03の3万円台前後よりも安い1万円台にまで下がる。MVNOの純粋な一括価格は、楽天モバイルのキャンペーン価格(2万9800円)が最安。スマモバは端末代が実質月-1000円だが、通信料込みの月額料金が36カ月までは4980円と、MVNOの中では高いので注意したい。

 2年間使い続けるのなら、マンスリー割のあるUQ mobileが狙い目だ。たっぷりオプションならarrows SVの実質価格よりも安く、通信料込みの月額料金も13カ月までは3180円、14カ月以降は4180円(端末購入アシストを選択しない場合)と、スマモバやドコモよりも抑えられる。

●外観や基本スペックの違い

 続いて外観や基本スペックを見ていこう。

 ガラスを思わせる光沢感のある背面(素材は樹脂)と、その周りを囲うアルミフレーム、そしてキーやカメラレンズなどの外観はarrows SVとM03で共通している。一方、SVは「docomo」ロゴ、M03では「FUJITSU」ロゴが前面にあり、背面にはSVは「arrows」ロゴ、M03は富士通のインフィニットマークが中央に配置されている。また同じカラーのWhiteについては、SVは前面も白いが、M03の前面は黒くなっている。

 カラーバリエーションも微妙に異なる。BlackとWhiteは2モデルともあるが、arrows M03のPink、楽天モバイル限定のChampagne Gold、mineo限定のGreenはarrows SVにはない色だ。

 先述した対応バンドとカラバリを除けば、スペックは共通している。プロセッサはSnapdragon 410、メインメモリは2GB、内蔵ストレージは16GB、ディスプレイは5型HD(720×1280ピクセル)、バッテリー容量は2580mAhと、ミッドレンジスマホとして必要十分な性能を持つ。

 ホーム画面は、arrows SVはドコモ独自の「docomo LIVE UX」「docomo シンプル UI」を、arrows M03は富士通独自の「LeafUI」をプリセットしているのが違い。また、arrows M03はあらかじめ主要なMVNOのAPNがプリセットされているので、格安SIMでデータ通信を開始するのに必要な設定を省ける。

 このように「販路」と「価格」で大きな違いのあるarrows SVとarrows M03。SVは2年間使用すればM03よりも端末価格が安くなるケースが多いので、ドコモを使い続けるのなら、SVを選ぶ方がいいだろう。M03は一括3万前後で購入できる安さが魅力なので、格安SIMに乗り換えて端末も買い換えたいけど、防水とおサイフケータイは必須……という人にオススメしたい。また前半でも述べた通り、auやソフトバンク(Y!mobile)のSIMを使うのなら、対応バンドの広いarrows M03が良い。

最終更新:9/30(金) 13:06

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