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骨再生促進シート開発 福島医大と林精器製造(須賀川)が産学官連携で初薬事承認

福島民報 9/29(木) 9:43配信

 福島医大と林精器製造(本社・福島県須賀川市)などは歯の根を支える骨(歯槽骨)の再生を促進する医療用のチタン製シートを共同開発したと28日発表した。医大が保有する膨大な医療データと、福島県内企業が誇るものづくり技術を結実させ、従来品より短期で形の整った歯槽骨の再生を可能とした。県内の産学官連携による製品では初めて国の薬事承認が得られ、平成29年1月に販売を開始する。 
 新しいチタン製シートの名称は「Tiハニカムメンブレン」。福島医大が発案・設計し、林精器製造、歯科医療機器製造・販売のモリタ(本社・大阪府吹田市)が試作・製造を担当した。県も「革新的医療機器実証事業補助金」として24年度から27年度までの4年間に計約3億9千万円を交付し、バックアップした。 
 チタン製シートは主に、歯槽骨に人工歯根を埋め込む「インプラント治療」を希望しているが、歯周病や事故などで土台となる歯槽骨がなく、人工歯根を埋め込むことができない患者らに使用する。 
 歯槽骨が欠けた部分に骨のもとになる人工骨などを埋め込み、再生させる際、患部を保護するためにかぶせる。表面にはミネラルなどの栄養素が通りやすいよう極小の穴がたくさん開いているが、従来品は穴のサイズが大きいため歯茎の細胞が入り込むなどし、骨が部分的に再生しない可能性もあった。 
 シートは厚さが1ミリの50分の1の0・02ミリで、穴の大きさも従来品の半分以下である0・02ミリとしたことで歯茎の細胞が入らなくなり、より形の整った骨を再生できる。穴の数も大幅に増えたため多くの栄養素が得られるようになり、再生の短期化が期待できるという。 

福島民報社

最終更新:9/29(木) 11:31

福島民報