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見どころいろいろ! 国産SIMフリースマホ「arrows M03」の魅力に迫る

ITmedia Mobile 9/29(木) 16:04配信

 富士通コネクテッドテクノロジーズ(旧:富士通)の「arrows M03」は、3万円弱~4万円弱(税別)で購入できるミドルレンジのSIMロックフリーAndroidスマートフォンだ。

【「話題のスマホ」以上に充実したFeliCa】

 ミドルレンジといえば、SIMロックフリーAndroidスマホにとっての“主戦場”。多くの選択肢がある中で、arrows M03はどのような魅力を持っているのだろうか。“見どころ”をチェックしてみよう。

●ミドルレンジでもデザインで「上質感」を追求

 arrows M03の先代に当たる「arrows M02」では、ほどよいサイズ感、3日間のバッテリー持ちなど、質実ともに「過不足のない」スマホを志向していた。一方で、米軍の物資調達基準である「MIL規格」のうち防水・防塵(じん)、耐衝撃など14項目をクリアする頑丈さを持つことで「長く使える」スマホであることも特徴としていた。

 M02の基本的なコンセプトを継承したM03では、ミドルレンジモデル以上の「上質感」の演出にも力を入れている。

 それに一役買っているのが、左右の側面にあるアルミニウム製のサイドフレームだ。「アルマイト加工」によって、フレームは上品な色味を得ると同時に、耐傷性も備えた。視覚的に「長く」上品さを味わえるというわけだ。

 また、フレームに丸みを持たせ、その表面加工に工夫を凝らすことで金属のひんやりとした感触と持ちやすさの両立も果たした。

 サイドフレームを採用するスマホでは、背面にパネル(板)を配することになる。ここも、上質感の演出には重要な要素だ。

 高価格帯のスマホであれば、質感が高く、透明感も出しやすいガラスパネルを採用するところだが、コンセプトを考えるとM03での採用は難しい。

 そこで、M03では透明度の高いアクリルパネルを採用した。「真っ二つに割れた鉱石の断面」をモチーフにしたという質感や色味は、M02と同様に素材に起因する「安っぽさ」「プラスチックっぽさ」をうまく抑えている。このパネルにはハードコート加工を施してあるので、摩耗対策もバッチリだ。

●アンテナ内蔵ワンセグで高まる「安心」

 あまり大きくアピールされていないことだが、arrows(ARROWS)のSIMロックフリーモデルはETWS(地震・津波警報システム)方式の緊急地震速報と(大)津波警報を受信できる。arrows M03もこの点ではご多分に漏れていない。地震や津波が来る前の備えとして、役に立つだろう。

 スマホであるM03は「Twitter」「Facebook」といったSNSなど、インターネットを利用した災害情報の収集でも活躍する。しかし、通信網にトラブルが発生した場合は、情報収集がたちまち困難になることもある。

 そこで役立つのが、M03で新たに搭載した「ワンセグ」だ。地上デジタルテレビ放送(地デジ)の電波の届くところであれば、ワンセグを使って災害に関する情報を収集することもできるのだ。受信用のアンテナも内蔵しているので、受信のために別途ケーブル類を用意する必要もない。

 災害時の情報源は、あればあるほど、万が一の時に状況把握や避難判断などの助けとなる。そういう観点で、M03へのワンセグ搭載は、スマホを使う人の「安心」を強くするだろう。

 なお、M03のワンセグは視聴予約には対応しているが、録画には対応していない。この辺の割り切りは、「ちょうど良い」というコンセプトゆえだろう。

●カメラはイン・アウトともに画素数アップ

 arrowsといえば、昨今のAndroidスマホのトレンドとは逆行するかのようなシンプルなユーザーインタフェース(UI)のカメラアプリが特徴だ。M03でもシンプルなカメラアプリを搭載しているが、SIMロックフリーモデルとしては初めてカメラのイン/アウト切り替えボタンと、露出・ホワイトバランス調整機能が追加された。ただし、初期状態では露出・ホワイトバランスの調整ボタンは表示されない。調整ボタンを出すには、カメラメニューの「カメラ設定」で「その他」を選択し、「露出/WB調整」を有効にしよう。

 M03はカメラ自体もグレードアップしている。

 アウトカメラは1310万画素のソニー製センサー「Exmor RS for Mobile」とF2.0・焦点距離22mm・画角約90度のレンズの組み合わせとなった。単にセンサーの画素数が上がっただけではなく、暗所撮影やワイド撮影がしやすくなった。

 インカメラは、500万画素のセンサーに焦点距離23mm・画角約85度のレンズを組み合わせている。画素数だけに注目すると、現行のarrowsのハイスペックモデルよりも良いカメラを搭載していることになる。画角の広いレンズを採用したことで、自撮り時により大人数で撮影できるようになった。

 先述の通り、arrowsのカメラはシンプルさを極める方針を貫いている。そのため、シーン検出は“完全オート”で、M03において撮影時に手動調整できるのは露出とホワイトバランスだけ、ということになる。ただし、実際に撮影してみると写真の色味がおかしくなることはあまりないので、「何も考えずに、そこそこキレイな写真を撮りたい」という用途であれば、他社のスマホ以上に便利だ。


●キャップレス防水で利便性向上

 日本のスマホ市場において、防水・防塵(じん)をサポートしているかどうかは重要な要素の1つだ。arrows M03は、IPX5/IPX8等級の防水性能とIP6X等級の防塵性能を有しているので、水場やほこりの多い場所でも安心して使える。また、富士通コネクテッドテクノロジーズが独自に高湿度条件下での利用も確認しているので、浴室などでの利用も一定条件を満たせば問題ない。

 先代のM02と比べると、防水・防塵性能そのものは変わりないが、M03ではUSB端子のキャップレス化も実現した。充電をしたりPCと接続したりする際に、わざわざキャップを開ける必要がないので便利だ。

 ただし、充電の際はUSB端子内部に水滴やほこりが入り込んでいないかどうかしっかり確認するようにしたい。水滴・ほこりが付いたまま充電すると、本体や充電器の故障の原因となる。

 なお、M03のUSB端子は「USB OTG(On-The-Go)」に対応していない。USB外部機器(マウス、キーボードやポータブルアンプなど)は接続できないので気を付けよう。

●より高音質な「VoLTE」で快適通話

 富士通コネクテッドテクノロジーズは、フィーチャーフォン(ケータイ)が全盛の頃から音声通話の音質や付加機能にこだわりを持っている。arrows M03では、状況に合わせて受話音の自動調整を行う「スーパーはっきりボイス4」や通話相手の声をゆっくり再生する「ゆっくりボイス」を搭載している。

 また、M03はデータ通信専用の通信規格であるLTEで音声通話を実現する「VoLTE(Voice Over LTE)」にも対応している。筆者が試してみた限りでは、NTTドコモ、au(KDDI・沖縄セルラー電話)、Y!mobileの各VoLTE対応のSIMカードでVoLTE通話ができた。通話相手が同じキャリア(MVNOを含む)かつVoLTE対応機種を使っている場合により音声が明瞭になる「高音質(HD)通話」も可能だ。

 電話機能では「伝言メモ」(簡易留守番電話)にも対応している。M03は、スマホでも電話機能にこだわりたい人にはうれしい1台となるだろう。

●使ってみると意外と便利な「おサイフケータイ」

 昨今、話題のスマホの日本向けモデルが「FeliCa」を搭載したことが話題となっているが、arrows M03も「おサイフケータイ(モバイルFeliCa)」を搭載している。話題のスマホが対応する「Suica(モバイルSuica)」「iD」「QUICPay」だけではなく、「モバイルWAON」「楽天Edy」「nanacoモバイル」など、国内の主要なFeliCa電子マネーも利用できる。おサイフケータイを使ったクーポン・チケットサービスの一部にも対応している。

 特に複数の電子マネー・クーポンを1台にまとめられることや、電子マネーのチャージを並ばずにその場でできることを始めとして、生活圏にもよるが、おサイフケータイは実際に使ってみると利便性の高いサービスだ。それを損なわずにSIMロックフリースマホに乗り換えられるという意味で、M03は現時点において有力な選択肢の1つだ。

●快適な文字入力を実現する「Super ATOK ULTIAS」

 arrowsシリーズのスマホでは、ジャストシステムの日本語入力ソフト「ATOK(エイトック)」ベースの文字入力システムを採用してきた。arrows M03では、2014年夏モデルから搭載している「Super ATOK ULTIAS(スーパーエイトックウルティアス)」の2016年版をプリインストールしている。

 「2016年版」ということで語彙(ごい)が新しくなっているだけではなく、新たに「文字+数字」「文字+絵文字」の予測変換が可能となり、利便性が向上している。チャットやメールなど、あらゆる文字入力シーンに役に立つことは間違いないだろう。

●画面の端部から呼び出せる「スライドイン」機能

 arrowsシリーズのスマホならではの便利機能として、画面の端部をなぞるといつでも呼び出せる「スライドイン」機能がある。M03にも、「スライドインランチャー」「なぞってメモ」「キャプメモ」の3つが搭載されている。

 スライドインランチャーは、その名の通り画面の端部から呼び出せるアプリランチャーだ。1つのランチャーには最大で8つのアプリを登録でき、ランチャーは最大で4つまで利用できる。ホーム画面に戻ることなくアプリを呼び出せるので便利だ。

 なぞってメモは、画面に表示されている内容をコピーアンドペースト(コピペ)できる機能だ。画像に含まれる文字列も認識できるので、写真などに含まれる文字列を「ググる」際にも使える。認識した文字列はコピペするだけではなく、Androidの共有(インテント)機能を使って他のアプリにそのまま渡すこともできる。

 「どのくらいの精度で認識できるか?」というところが焦点だが、筆者が試した限りでは「飾り文字」の類いでなければ比較的しっかりと認識できるようだ。

 キャプメモは、スクリーンショットを撮影後そのまま文字や絵などを描き加えられる機能だ。何も加工しないで画像を保存すれば、「電源キー+ボリュームダウンキー」でできるスクリーンショット撮影の代わりにもなる。

 例えば、待ち合わせ場所の地図を送る場合、場所のURLを送るよりもスクリーンショットにちょっと情報を書き加えて画像として送った方が分かりやすいこともある。そんな時にキャプメモは役立つだろう。

 購入先によって価格は前後するが、3万円台で購入できるSIMロックフリースマホとして、arrows M03は多機能だ。とりわけ、万が一の時の安心や“電話”としてのスマホを重視する人には最良の選択肢の1つとなるはずだ。

 arrows M03は、掘り下げれば他にも特徴がたくさんある。一部の家電量販店やMVNOのショップでは、実機の展示が行われているので、見つけたらぜひともいじり倒して魅力を直に感じてみてほしい。

最終更新:9/29(木) 16:26

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