ここから本文です

「Fitbit」と「Runkeeper」でIoTのAPI連携を実感した話

ITmedia エンタープライズ 9/29(木) 16:12配信

この記事は中山貴之氏のブログ「デジタルセラー中山の視点」より転載、編集しています。

【その他の画像】

 最近、健康管理のために「Fitbit」を装着して、自分のアクティビティを管理しています。アクティビティといっても、Flexというエントリーモデルであるため、歩数と睡眠時間程度しか管理できません。恐らく、動き(加速度)を感知して歩数をカウントしている仕組みであり、この動作によって「アクティブな時間」と移動距離も記録しています。

 このFitbit Flexはリストバンドタイプであり、ディスプレイはありませんが、スマホアプリと連携してさまざまな記録を可視化できます。歩き出す前に「運動の記録」をアプリで立ち上げると、現在地が地図上で表示され、開始アイコンをタップすると、スマホのGPS機能を使って歩いた場所が記録される仕組みです。

 「Runkeeper」も同様です。ランニングアプリとして知名度の高いRunkeeperですが、設定によってウォーキングの記録も行えます。こちらもアプリを立ち上げると、同様に地図と開始アイコンが表示されます。

 FitbitとRunkeeperは連携させることが可能で、RunkeeperのデータをFitbitに送ることができますし、その逆も可能です。どちらに情報を集約するかは、何を重視するかによって決まります。運動(フィットネスアクティビティ)に関する情報を多くまとめたいのであれば、Runkeeperの方がいいというのが一般的な見方のようです。

 FitbitのWebページを見ると、「Fitbitと統合できるアプリ、製品、サービスを作りはじめましょう」ということで、API連携が可能なことが分かります。API連携については専門のWebページもあり、それはもう完全にITベンダーの、いわゆるデベロッパー向けのサイトです。

 そこには、APIについてのさまざまな情報が書かれていますが、一般ユーザーが見るWebページから少し遷移すれば、このようなデベロッパー向けサイトにたどりつくということに驚きました。

●「IoT」と「API連携」は生活に入りこんでいる

 今、IoTやAPI連携というのはITの旬ネタの1つですが、小難しいことではなく、このように一般ユーザーが使うサービスにも入り込んでいるのです。スマホでアプリをインストールしたり、設定を変更したりするときに、「接続を許可しますか」という確認画面が表示されて、何の気なしにOKボタンを押してしまいますが、これもAPI連携、場合によってはIoTなのだと思います。

 一般の人はAPI連携なんて言葉を普通は知らないですし、知っていたとしても意識はしません。ただ、このAPI連携はスマホという便利なデバイスの普及により、存在を表に出すことなく、確実に広がっていくのでしょう。個人的には、API連携は技術ではなく、アイデアが勝負なのではないかと思っています。

 技術のハードルは今後どんどん下がっていくでしょう。PaaSやSaaSで提供されているユーザーフレンドリーなGUIによって、プログラミングができなくても、パーツを組み合わせることでアプリが作れるようになっていて、API連携やIoTもその恩恵を受けています。その意味では、ビジネスでどうユーザーに魅力に感じてもらえるかを考え出す、創造力が今後問われることになるのだと思っています。

 最後に、私が会社の周辺をウォーキングをした際にFitbitとRunkeeperの両方を同時に立ち上げて残した記録をアップします。距離も時間も、少しずつ違っているのが興味深いですね。

 この記録は両者の連携機能を使っていません。RunkeeperはiPhoneの加速度センサーを、FitbitはFitbit Flexの加速度計を利用していることで違いが出ているのでしょうか。アプリの見た目も少しずつ違っていて、どちらが好きとか嫌いとないので、当面、両方を立ち上げて連携せずに楽しもうかと思っています。

●著者プロフィル:中山貴之

日本IBMのデジタルセールス部門所属のソフトウェア営業担当。デジタルセリング・リーダーとして活動中。詳しいプロフィルはこちら。

最終更新:9/29(木) 16:12

ITmedia エンタープライズ