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世界同時多発テロから15年 戦場カメラマン・渡部陽一が語る、世界中の人々に迫るテロ

AbemaTIMES 9/29(木) 17:00配信

黒海に面する2つの国、ウクライナとトルコ 。どちらも安定しているとは言い難いこの2ヶ国を戦場カメラマン、渡部陽一さんが訪れた。

黒海を面して、トルコの向かいにあるウクライナという国は、もともと広大なソ連を形成する1つの地域だった。ソ連からの独立後も、ウクライナにはロシア人が多く住み、ロシア側とウクライナ側の人間で紛争が絶えなかった。現在は一時停戦中だとされているが、「ウクライナ東部のロシア国境付近では局地的な紛争が続いている」と渡部さんは話す。「現場に入ることによって見えること、聞こえることを記録に残して、伝えていく」渡部さんはその重要性を改めて痛感したという。

一方、親日国と知られ、観光地としても人気だったトルコも、その情勢が変わってきているという。シリアと隣接していることで、IS(イスラム国)との戦闘、テロが流れ込み、それに対抗するためトルコ国内にも武装組織が生まれている。さらにはエルドアン大統領 による強権的な情報管制や圧政が、独裁政治につながるのではないかという懸念を呼んでいる。

「いまトルコの中では外国人のジャーナリスト、現地の様々なメディアが自由に取材することができなくなってきている」という。ジャーナリズムが押さえつけられることでトルコの独裁体制が加速し「トルコという国が中東の中でもう1つの火薬庫となっていくのではないか」渡部さんはそう話す。

今月で2001年9月11日の世界同時多発テロから、15年になる。「あの日から歴史というものはすべてつながっているんだ、と実感した」と渡部さんは話す。9.11からアフガニスタン侵攻、イラク戦争、そしてIS(イスラム国)の存在。9.11からの15年で世界情勢は激変した。だが、激動する世界情勢の中で紛争に巻き込まれ、命を落としているのは同じ人間であることを忘れてはならない。ウクライナの取材を通して渡部さんは「衝突の中で犠牲になっていくのは、家族や子供たち。年齢の若い人たちが命を落としている」と話す。

戦場カメラマン・渡部陽一はそんな、激動の中で埋もれてしまいそうな弱く、尊い声を記録し、私たちに伝え続ける。

最終更新:9/29(木) 17:00

AbemaTIMES

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。