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「富岡倉庫」交流拠点に 市が取得 隈研吾氏に設計依頼

上毛新聞 9/29(木) 6:00配信

 群馬県富岡市は28日までに、市役所前の歴史的な倉庫群「富岡倉庫」を取得し、富岡製糸場を訪れる観光客らが立ち寄れる交流拠点として改修する方針を決めた。取得するのは明治、大正期のれんが造り倉庫や大谷石造り倉庫などで、建設中の新市庁舎と同様に建築家の隈研吾氏に設計を依頼し、歴史的な要素を残した多機能施設に改修する。年度内にも取得手続きや改修の設計を終え、来年度中の着工を目指す。

 富岡倉庫は2年前にリニューアルした上信電鉄上州富岡駅に近く、県が2019年度の完成に向けて歩道整備と改良事業を進める県道前橋安中富岡線の富岡交差点から市役所までの区間にある。県道が富岡製糸場を訪れる観光客の新たな動線となることを見据え、市は来年度完成する新庁舎や庁舎前広場とともに一体的に活用するため、富岡倉庫の改修を決めた。

 市都市計画課によると、富岡倉庫の敷地は3500平方メートルで、近くの諏訪神社が所有する。れんが倉庫は1903(明治36)年建築で延べ床面積500平方メートル。隣接する大谷石倉庫は23(大正12)年建築で470平方メートル。

 他に10年建築の旧小学校を移築したとみられる土蔵造りの平屋建て建物290平方メートルと、03年建築の木造の旧繭乾燥場1300平方メートルがある。平屋建て建物は現在、市の資料の所蔵庫として、大正、昭和期に増改築された乾燥場は食料品店「おかって市場」としてそれぞれ活用されている。

 市経済建設部は「歴史的な建造物を壊すのではなく、できるだけ生かしながら活用したい。観光客の滞留所や各種イベントの会場など多様な交流機能を備えた施設として整備したい」としている。

 市は市議会9月定例会に、耐震調査や改修設計業務の委託料、土地の借地料、建物取得にかかる経費など関連費用計7千万円を含む本年度一般会計補正予算案を提案し、28日の本会議で可決された。

最終更新:9/29(木) 6:00

上毛新聞