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佐賀、神埼市で竜巻か 最大風速20.4メートル、38棟被害

佐賀新聞 9/29(木) 9:51配信

 28日午前10時すぎ、佐賀県佐賀市から神埼市にかけて突風による建物被害が相次いだ。佐賀市では午前10時14分に瞬間最大風速20.4メートルを観測し、佐賀地方気象台は「竜巻の可能性もある」として現地調査に乗り出した。両市によると、けが人はいないものの、家屋22棟の一部損壊をはじめ、事業所9棟、ビニールハウス7棟で被害を確認した。

 突風被害が確認された地域は、佐賀市の兵庫北、兵庫町若宮、久保泉町下和泉、久保田町新田と神埼市の神埼町尾崎。28日午前10時から約30分間、集中的に発生し、屋根や窓ガラス、車の損壊に加え、倒木やビニールハウスのビニールが飛ぶ被害も発生した。距離が比較的に近い兵庫北から神埼町尾崎まで約10キロにわたって北東方面へほぼ一直線上に被害が出ていた。

 佐賀地方気象台によると、朝鮮半島に停滞していた寒冷前線に南から湿った暖かい空気が入り込んだ影響で、九州北部で大気の状態が非常に不安定になったという。

 突風は大雨も伴い、佐賀市では28日午前、1時間当たりの最大雨量29・5ミリを記録、27日夕の降り始めからの雨量も80ミリを超えた。突風の発生時、佐賀県内に気象台から竜巻注意情報は出ていなかった。

 大雨で交通機関にも影響が出た。西九州自動車道は28日夜から山代久原IC(伊万里市)-今福IC(長崎県松浦市)間で全面通行止めになった。JRは筑肥線で運転を見合わせ、長崎線などで徐行運転が相次いでダイヤが乱れた。

 気象台は「前線が南下して九州北部に近づいており、引き続き大雨や突風への警戒が必要」としている。

 県内では2004年6月に佐賀市や鳥栖市で竜巻が発生し、佐賀市北川副町などで15人が負傷し、全壊15棟を含む約420件の家屋被害が出た。

最終更新:9/29(木) 10:55

佐賀新聞