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沖縄で発見された「世界最古の釣り針」の信ぴょう性は? 釣り具メーカー「これは魚を釣れ…」

BuzzFeed Japan 9/29(木) 11:00配信

「沖縄県で、世界最古の釣り針が見つかった」。研究していた沖縄県立博物館・美術館が19日発表した。釣り針は貝製で幅約14ミリ。使われていたのは、2万3000年前(後期旧石器時代)だ。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

2012年に沖縄県南城市のサキタリ洞遺跡で出土したもので、地下約1メートルの地層にあった。

同じ地層からは、オオウナギやイラブチャーなどの骨を数十点発見。さらに、モクズガニの爪が1万点以上も出土した。

同様に見つかった貝のカワニナを科学的に調べると、人間がカニを食べていた時期も判明した。カニの大きさは6~8センチで、成長して大型になり、産卵を控えた秋に好んで食べていたことがわかった。

沖縄県立博物館・美術館の藤田祐樹主任(自然人類学)は、旧石器人の”美食家”ぶりにも触れ、こう説明する。

「これまで、旧石器人はナウマン象など陸上のほ乳類を獲っていたイメージが先行していましたが、少なくとも、陸上の動物が少ない沖縄では、美味しい時期を狙ってカニや貝など水産資源も活用して長く安定した食生活を送ってきたことがわかります」

「製作途中の釣り針も見つかっています。魚の習性を理解して、貝を岩で削って魚を獲れる釣り針を作っていたのでしょう」

この大発見に、Twitterでは「2万3千年前に魚を釣っていたと思うとわくわくしてくる」「日本人は器用ですね」など称賛の声が目立った。

一方、米学術雑誌「Science」が英文で報じると、海外の人からこんなコメントが…

「釣り針じゃない。どう見てもイヤリングだろ!」「漁師の立場からすると、この形では魚は獲れないよ」

釣り針は、巻貝の底の部分を割って、砂岩で磨き上げて作られたとみられる。現代の釣り針の形と似ているようにも見えるが、なんとも判断が難しい。

この針で魚を釣れるのか。BuzzFeed Newsは、国内大手の釣り具メーカーに聞いてみた。

釣り針かどうかを社内で話し合ったといい、こう回答してくれた。

「針の先端近くに、食いついた魚が外れないための『カエシ』がないため、判断はつきません」

仮に釣り針であるとするなら、魚を釣ることは可能なのか。

「一般的な釣り針の概念から、魚を釣ることは可能だと思います。針先が尖っていることと、針が全体的に丸みを帯び、魚を逃しにくい形状だからです。その形状から、魚を”引っ掛ける”ことは可能であると推測します。ただし、引っ掛けた魚との引き合いに耐えうる強度の素材であるかといった判断はできないので、あくまで形状からの判断です」

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最終更新:9/29(木) 17:30

BuzzFeed Japan