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<蓮田ヘルパー終了>社協、全会一致で事業継続へ 派遣終了を撤回

埼玉新聞 9/29(木) 10:30配信

 埼玉県の蓮田市社会福祉協議会がヘルパー派遣事業を中止すると明らかにした問題で、同社協は28日、臨時の理事会を開き、中止の方針を撤回、事業を継続すると決定した。理事15人が全会一致で承認した。

 社協は今年3月、ヘルパー派遣事業を終了すると表明した。重度障害を持つ利用者や支援者が、事業の継続を求め社協と対立。市や市議会に事業の継続を要請した。市議会は6月、利用者側の請願を採択した。

 8月25日、利用者が中野和信市長と面会。9月7日、市長が社協の武内良男会長、花俣隆一事務局長と面談し、問題の解決を促した。同23日、利用者は社協の姿勢が変わらないとして、再度市長と面会。理事会の前日となった27日、市長が武内会長らと再び面談し、事業の継続を求めた。

 28日の理事会で、当初社協は事業中止を前提として利用者に理解を求める議題を上程する予定だった。理事会冒頭、事務局側が事業中止の白紙撤回と事業の継続を緊急提案。審議の結果、全会一致で提案が認められた。

 半年間続いた社協と利用者の対立。理事会前日、中野市長が継続の意向を伝え、社協が事業継続にかじを切る結果となった。

 利用者代表の関口輝子さん(67)は「継続と聞いて安心している」としながらも、「いつかまた蒸し返されるのではと不安」と社協に対する不審感を募らせた。「ヘルパーをもっと増やし、事業を拡大してほしい」と求めた。

 理事会終了後、武内会長は報道陣に対し「今の状況を収束するためにいったん白紙に戻すことにした」と報告。前日市長と会ったことで方針を変更したのかを問われ「いろんな状況が日々変わる。(変更の理由に)市長から言われたこともある」と述べた。

 中野市長は「利用者の声は切実だった。社協によるヘルパー派遣事業への期待が強くある。継続の形になり、大変良かった」とコメントした。

最終更新:9/29(木) 10:30

埼玉新聞