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「家浮き上がりそう」 佐賀、神埼の突風被害

佐賀新聞 9/29(木) 12:20配信

 佐賀市や神埼市を28日午前、突風が襲った。「竜巻を見た」「外に出られる状況じゃなかった」。被害に遭った人たちは口々に緊迫した状況を振り返った。

 佐賀市久保泉町にある自動車部品などを製造する工場では、屋外にあった500箱を超えるプラスチック箱が飛び、中に保管していた部品が散乱した。従業員は「玄関のガラスに飛んできたものが当たり、身の危険を感じた」と話した。

 久保泉町下和泉の女性は「台風よりずっと大きい風の音が家の中で数十秒間続き、頭の中が真っ白になった。地震のように自宅が浮き上がりそうで怖かった」。同じ地区の男性は「竜巻が1キロほど先に見え、2、3個が発生しては消えた。高さは30メートル近くあり、低い雨雲につながっているようだった」と驚いていた。

 佐賀市久保田町の窓乃梅酒造では、屋外に積んでいた一升瓶を入れるコンテナが散乱し、飛んできた瓦などで酒蔵の屋根に穴が空いた。従業員によると、突風に襲われたのは午前10時ごろ。「瓦があちこちに落ちてきて、音がすごかった。コンテナまで飛んできたから、建物の奥に隠れた」

 神埼市では、被害はいずれも神埼町尾崎地区で発生した。民家や事業所の瓦が飛んだり窓ガラスが割れたりしたほか、日の隈公園入り口の樹木が折れて倒れた。地元の女性は「黒っぽいものがどんどん近づいてくるのが自宅の窓から見えた」と振り返った。

 佐賀地方気象台は午前8時7分、「大雨・雷・洪水注意報」を発表したが、1時間以内に竜巻が発生する可能性が高い「竜巻注意情報」は発令しなかった。「気象データを総合的に分析し、竜巻が発生する状態ではないと判断した」と話し、突風への注意喚起も含む雷注意報にとどめた。気象台は同日、機動調査班を現地に派遣、分析結果を近く公表する。

最終更新:9/29(木) 12:20

佐賀新聞