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韓国・海運大手の破たん、日本勢も頭悩ます

ニュースイッチ 9/29(木) 11:40配信

シェア低下を懸念、新たな合理化模索

 韓国の海運大手、韓進海運が破たんし、いまだに貨物が停留するなど、解決の糸口が見えず業界の混乱が続いている。破たんの引き金となったコンテナ船事業は市況低迷が続き、日本の海運各社も赤字を計上するなど人ごとではない。日本船主協会の工藤泰三会長(日本郵船会長)は28日の会見で、「邦船三社のコンテナ船のシェアを足しても9%程度で、生き残るためには何か考えないといけない」と危機感をあらわにした。

 日本郵船、商船三井、川崎汽船の大手3社は韓進とともに、2017年4月にスタートする新アライアンス「ザ・アライアンス」に加盟する予定だった。ザ・アライアンスは業界3番手のシェアにとどまっており、韓進の破たんで、存在感の低下が懸念されている。

 だが、工藤会長は「ザ・アライアンスに加盟するドイツのハパックロイドが、クウェートのユナイテッド・アラブ・シッピング・カンパニー(UASC)を買収しており、シェアは維持できるので、サービスに影響はない」とした。

 海運業界を取り巻く経営環境が一層厳しさを増す中、最大手のデンマーク、APモラー・マースクのミカエル・ラスムセン会長は、厳しい経営状況に置かれている競合他社を買収する方針。

 マースクを中心とした寡占化が進めば、日本の大手3社のシェアはますます低下する可能性がある。新アライアンスを軸とした合理化など、何らかの方策が求められる。

最終更新:9/29(木) 11:40

ニュースイッチ