ここから本文です

舳倉島の灯台放送「お疲れさま」 あすお役ご免、惜しむ声

北國新聞社 9/29(木) 3:21配信

 30日正午に終了する海上保安庁のラジオ放送「船舶気象通報」で、観測地点の一つとなっている舳倉島(輪島市)の放送も途絶える。「さみしい」「長年お疲れさまでした」。1949(昭和24)年の開始以来67年間、親しまれてきた「灯台放送」の人気地点だった舳倉島から音声が聞こえなくなることに、全国のアマチュア無線愛好者から惜しむ声が上がっている。

 灯台放送は周波数1670・5キロヘルツで、全国29地点の観測情報を決まった順番で読み上げる。1地点当たり1~2分で、1時間で一巡する。近年は、インターネットやスマートフォンでも同じ情報が入手できるようになったため、役目を終える。

 第9管区海上保安本部(新潟市)は、舳倉島の放送を聞いたアマチュア無線愛好者からの報告に基づき、名刺サイズの受信証明書を送付している。報告を仲介している七尾海上保安部には、放送終了の知らせを聞いた東京や埼玉県など遠方の愛好者から9月以降、報告書に添付して「長い間、保守作業ありがとうございました」「いつも聞いていました」とのメッセージが寄せられている。28日時点で8通届いたという。

 舳倉島灯台は、「船舶気象通報」の情報を随時伝える電話サービスの利用件数が、2003年まで6年連続で年間100万件を超えて全国トップとなるなど人気が高かった。

 七尾海保によると、舳倉島には2005年3月まで職員3人が詰め、気象情報をボタン操作による音声で伝えていた。無人化以降も、船舶関係者やアマチュア無線愛好者の利用は堅調だった。矢作誠交通課長は「放送がなくなるとさみしい思いもあるが、これからは、海の安全情報(MICS)を利用して航海の安全に役立ててほしい」と話した。

 七尾海保は管内の漁業協同組合に対し、灯台放送が終了することを説明した。漁業関係者からは「時代の流れだから仕方ない」と理解を示す声が多く聞かれたという。

北國新聞社

最終更新:9/29(木) 3:21

北國新聞社