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「魂の故郷」最後の終結 旧制四高同窓会、金沢で来月「130年祭」

北國新聞社 9/29(木) 3:21配信

 旧制四高同窓会は10月16日、最後の全国大会となる「開学130年祭」を金沢市の金沢東急ホテルで開く。全国から約100人が「魂の故郷」の金沢に集まり、旧交を温める。全国大会は2006年の120年祭の後、有志の熱意で125年祭の11年、北陸新幹線開業記念の15年に開催された。最も若い同窓生も80代半ばと高齢化が際立つことから今回が最後となる。

 同窓会の支部として唯一存続する関西四高会が「生きているうちにもう一度、集まろう」と、北海道から九州の約400人に案内状を送って参加を募った。体調不良で参加を見送る代わりに会費の寄付を申し出た同窓生もいた。

 同窓生の一人で元文化庁長官の安嶋彌(ひさし)さん(94)=白山市出身、東京都=は「体調が良ければ昨年に続いてぜひ参加したい」と意欲を見せた。呼び掛け人の一人である元大阪府知事で関西四高会長の中川和雄さん(89)=大阪市=は「心は生涯青春。どれだけ懐かしい顔に会えるのか楽しみだ」と話す。

 全国大会では、四高の校風にちなんだ「超然」の懸垂幕を会場に飾り、出席者全員で大太鼓に合わせて応援歌「南下軍の歌」を歌ったり、寮歌「北の都」を合唱したりする。大会後は、母校の一部が保存されている石川四高記念文化交流館に移動し、寮歌を熱唱する。

 昨年の全国大会では、四高生を見守った市民へ「感謝の言葉」が披露された。終戦直後、市民や石川県、市から食糧を援助されたことが盛り込まれ、「卒業生が広く国際貢献・社会貢献できたのは、ひとえに金沢市民の好意によるもの」とつづった。

 終戦前後に四高に在籍した中川さんは食糧難の時代、食べ物を求める列に市民が優先して入れてくれたことを懐古し、「食べ盛りの四高生を気に掛けてくれた市民に感謝の気持ちを今も持ち続けている」と金沢に愛着をにじませる。

 全国大会の進行を務める関西四高会副会長の御竿(みさお)昭二さん(89)=大阪市=は四高の陸上部に所属し、1947(昭和22)年に石川県で開催された第2回国体でハンマー投げの県代表になった。御竿さんは「陸上で鍛えたので体は大丈夫。多くの同窓生の心に残る全国大会になるよう頑張りたい」と当日を心待ちにしている。

北國新聞社

最終更新:9/29(木) 3:21

北國新聞社