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JAL接客コンテスト、福岡代表はママさん係員とパイロット訓練生

Aviation Wire 9/30(金) 11:57配信

 日本航空(JAL/JL、9201)は9月29日、地上係員(グランドスタッフ)が空港での接客スキルを競うコンテスト「空港サービスのプロフェッショナルコンテスト」の、福岡代表選考会が、福岡空港内で開かれた。

 14人の出場者の中から、荒木愛(めぐみ)さん(32、07年入社)と野村翼さん(24、16年入社)の2人が代表に選ばれ、11月に羽田空港で開かれる全国大会に進んだ。

---記事の概要---
・優勝経験者が準備
・機内に持ち込めない風船
・パイロット訓練生の頑張り、証明したい

◆優勝経験者が準備

 福岡空港のチェックインカウンターや搭乗口での業務は、JALの子会社JALスカイ九州が担当。JAL便のほか、海外から乗り入れる航空会社の業務も受託し、342人の地上係員が働いている。

 コンテストは今回で5回目。福岡空港は2013年11月開催の第2回大会で片山佳恵(かえ)さんが、2015年11月に開かれた第4回は田島由佳里さんが優勝しており、好成績を残している。

 29日に開かれた選考会は、現在は教官を兼務する片山さんら4人と、司会を務めた田島さんの5人が中心となり、8月中旬から休日返上で準備を進めてきた。

◆機内に持ち込めない風船

 選考会では、空港内でのアナウンスと、チェックインカウンターでの接客技術が審査された。アナウンス審査は、日本語と英語の定型文を1人1分以内に読み上げるものと、天候不良などイレギュラーに対応するものの2種類。イレギュラーのアナウンス課題は、台風による遅延決定、航路混雑による遅延決定、濃霧による遅延の3つの中から選び、10分以内にアナウンス内容を作成し、3分以内に読み上げる。

 接客技術を評価するロールプレイ審査では、上海へ向かうフィリピン人、風船を持った5歳児と母親、恋人同士と、設定が異なる3組の乗客役が登場。1人5分間の審査に登場する乗客役は社員が担当し、母親の言うことをなかなか聞かない子供などを熱演した。

 審査には、JALの溝之上正充九州・山口地区支配人やJALスカイの中野直人社長ら社内審査員6人と、イオン九州の柴田祐司社長や大阪航空局福岡空港事務所の里見泰三空港長ら社外審査員5人があたった。

 選考会の出場者は、アナウンス審査では緊張のあまり、用意したメモを持つ手が震えている人もいた。訓練用カウンターで接客するロールプレイ審査では、笑顔の中にも緊張感が見られたが、乗客役からイオンモールや来賓が訪れた伊万里市の名前が飛び出し、会場は笑いに包まれ、出場者の緊張を少しはほぐしているようだった。

 ロールプレイ審査では、英語での接客や、子供が気に入っている機内には持ち込めない風船をどう扱うか、風船に書かれた「Happy Birthday」を見て子供にどう接するか、後ろに並んでいる乗客に気遣いが出来るかなどが審査されていた。また、会場に入場する際に別の係員が応対した乗客に対し、あいさつするかもチェックされていた。

◆パイロット訓練生の頑張り、証明したい

 代表に選ばれた荒木さんは、好きな英語を活かせる仕事として、地上係員を選んだ。働き始めると仕事の魅力にはまっていったという荒木さんは、娘を保育園に通わせながら選考会に挑んだ。

 「丸9年働いてきて、コンテストの予選に出られるとは思っていませんでした。今日も緊張してしまい、手の震えが止まらず、半ば諦めていました。片山さんや田島さんが優秀な成績を残していてプレッシャーもありますが、プレッシャーに勝って帰ってきたいです」とあいさつした。

 地上係員は、荒木さんのように出産後も働く人もいれば、結婚や出産を機に職場を離れる人もいる。「結婚して子供が生まれてからも働ける職場。良い成績を残して、女性が働き続けられることを後輩に見せたいです」と全国大会への意気込みを話した。

 もう1人の代表、野村さんはJALのパイロット訓練生として今年入社し、最初の勤務地として福岡空港に配属された。

 選考会には自ら立候補した野村さんは、「訓練生はちょっと力を抜いているのではないか、どうせ訓練までの時間つぶしではないか、と思われても仕方ないと思っていました。働き始めて半年ですが、訓練生も頑張っていることを証明するには、コンテストで優勝するしかないと思い、出場しました」と立候補したきっかけを明かした。

 野村さんは「特訓してくださった皆さんに感謝したいです」と、少し言葉を詰まらせながら喜びと感謝の言葉を述べた。

 また、審査員特別賞に牧瀬美里(05年入社)さん、社長賞に大庭沙友理(11年入社)さんが選ばれた。

 前回の第4回コンテストでは、田島さんが優勝したほか、同じ福岡空港の緒方良美さんが審査員特別賞には選ばれている。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:10/6(木) 22:56

Aviation Wire

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。