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スペインのヒッチコック展を取材!宿泊先やレストランの記録まで写真約100点

シネマトゥデイ 9/30(金) 17:24配信

 スペイン・バスク地方にあるサンセバスチャンは今年、EUによる欧州文化都市に指定されており、1年間に渡って文化イベントを実施中だ。その目玉の一つとして、アルフレッド・ヒッチコック監督が『めまい』を引っ提げて1958年の第6回サンセバスチャン国際映画祭に参加した時の記録を集めたエキシビジョン「ウェルカム Mr.ヒッチコック」が行われている。

 ヒッチコック監督がスペインとフランスにまたがるバスク地方を訪れたのは1958年7月21日~24日の4日間。同映画祭は現在、例年9月下旬に開催されているが当時は7月だった。スタッフは3年間のリサーチを要して約100点の写真を集め、宿泊先やレストランの記録などから、何号室に泊まり、何を食べたか? まで丹念に調べ上げている。

 記録によると、ヒッチコック監督は、脚本家で夫人のアルマ・レヴィルを伴い、フランス・ビアリッツ空港に降り立ち、ロールスロイスでサンセバスチャンへ移動。当時は今のように取材スケジュールでびっしりということはなく、観光やアンティークショップにも立ち寄り、ヒッチコック監督が蝋人形のように店内に立っていたことから市民を驚かせたというエピソードもある。

 『めまい』の上映は1958年7月23日、歴史あるビクトリア・ユージニア劇場で。会場には審査員を務めていたアンソニー・マン監督(『グレン・ミラー物語』)もいた。しかし上映後の反応は、先に公開されていた米国同様に鈍く、間をおいてからようやく拍手が起こるという感じだったという。それでもシルバー・シェル賞(最優秀監督賞)を受賞しており、やはり映画祭での観客の反応と審査員の評価は別物のようだ。

 ちなみにこの年のゴールデン・シェル賞(最優秀作品賞)は、ポーランドのタデウシュ・フミュレフスキ監督『エヴァは眠りたい』(1957・日本未公開)。最優秀男優賞は『バイキング』(1957)の米俳優カーク・ダグラス。ほか、当時25歳だったロマン・ポランスキー監督が『タンスと二人の男』(1958)で短編部門に参加していた。

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最終更新:9/30(金) 21:28

シネマトゥデイ