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武部力也の週間為替相場見通し~「10月のドル円」を左右する登場人物確認場面

ZUU online 9/30(金) 18:30配信

■ドル円予想レンジ 100.00- -102.80

「女郎花(をみなえし) 秋の野風に うちなびき 心ひとつを誰に寄すらむ」-。これは古今和歌集で藤原時平が身分の高い女性の心を詠んだ和歌である。第三四半期・下期入りの10/3週ドル円は「10月のドル円」を左右する5人の登場人物を確認しておく週となりそうだ。

■「米国の2人賢女」

9/27の米大統領選TV討論会に対し、英紙は“Debate sees Clinton get under Trump’s skin(討論会でクリントン候補はトランプ候補を困らせた)”と掲載。しかし、報道によると10/9の第2回討論会では、共和党候補トランプ氏が攻勢を誓ったとされる。次回討論会で激しい応酬が繰り広げられれば、クリントン候補からも国内産業を重視した保護主義的な姿勢が強まる可能性は否定できない。

9/21のFOMCでイエレンFRB議長は、“further evidence(更なる証拠)“を待つことを選択し、FFレート誘導目標レンジを据え置いたが、政治のテールリスクを鑑みれば当然だ。ドル円も”風(米雇用統計・討論会)待ち”を強める局面になるのではないか。

■「英独日の3人賢女」

欧州連合(EU)離脱交渉を担う、英首相メイ女史が党首を務める保守党大会が、10/2-5に予定されている。討論されるであろう党内でのEU単一市場残留議論が、ポンド円にどのような風を与えるか。

そして、自己資本悪化が指摘されるドイツ国内の大手金融機関に苦慮しているメルケル首相が明確な政治姿勢を示せば、ユーロ円も相応の風を受けそうだ。200日終値比でのポンド円/ユーロ円/ドル円は高い相関関係からトレンドの同調が一層強まる可能性がある。

9/28に小池新都知事が東京大改革を宣言。実質的なアベノミクス“第四本目の矢”となる東京五輪の膨張した開催予算の削減案をまとめる考えだ。10/4からの都議会(代表質問)では、円が乱気流に巻き込まれる可能性がある。

10/3週のドル円上値焦点は、日足一目均衡表雲の帯(102.07-102.85)圧迫下、9/15、21高値圏102.75-80。下値焦点は、9/21安値100.69、9/28安値100.25、9/27、22安値圏の100.07-09。1ドル100円割れ圧力を低減させる本邦機関投資家の支援を推考している。

武部力也
岡三オンライン証券 投資情報部長兼シニアストラテジスト

最終更新:9/30(金) 18:40

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