ここから本文です

伊藤嘉洋の週間株式相場見通し~外部環境を睨み方向感を探る展開

ZUU online 9/30(金) 18:50配信

■日経平均予想ジ レンジ 16,359 ~ 16,902 円

今週は、欧州の銀行株安を受けて、欧米株が続落したことや、100円台前半の円高を嫌気して、日経平均は下値サポートの75日線を一時割り込んだ。その後、OPECの原油減産合意を背景に欧米株持ち直しや円弱含みから16,700円台を回復したが、週末にはドイツ銀行への懸念が重しとなり伸び悩んだ。

■海外の焦点

米国市場では、クリントン候補優勢で終わった米大統領選のテレビ討論会を通過し、アク抜け感が広がる中、ダウ平均は原油高が追い風となり、18,300ドル台への戻りを見せたが、ドイツ銀行を巡る懸念再燃で押し戻された。当面、決算発表本格化まで時間があり、来週発表の経済指標を始め、10/7の9月雇用統計、10/9の第2回大統領候補者討論会が手掛かり材料になりそうだ。

懸念されるのは、ドイツ銀行が金融商品の不正販売に絡み、米司法省から巨額の和解金(約1兆4,900億円)要求問題で、ドイツ銀行の経営の先行きに再び不安が募っている。

欧州銀行監督機構(EBA)による査定では、資本の脆弱性が指摘されたが、メルケル首相は「ドイツ銀行を支援するつもりはない」と政治介入を拒否している。市場では、経営難に陥るとの悲観論は少ないものの、欧州銀行不安再燃となれば、世界の金融市場に与える影響は大きいだけに留意しておきたい。

■国内の焦点

安倍首相は26日召集された臨時国会の所信表明演説で、経済最優先で経済再生に関し、「あらゆる政策を総動員する」と述べ、事業規模28兆円の経済対策の実施で「デフレからの脱却速度を最大限に引き上げる」と決意を示した。

しかし、これらの施策はいずれも公表済みで具体策には新味に乏しく、「アベノミクス加速国会」と位置付けただけに、公共投資を柱とした補正予算が成立する10-12月期以降の株価押し上げ効果に期待したい。

■来週の株式相場

テクニカル面では、75日線を割り込まずに踏み止まり、強力なサポートラインとして機能している。現状、上値圧迫の25日線を明確に上抜けば、17,000円を試す展開となる。一方、75日線を下回ると失望感から16,000円を視野に入れた下値模索局面となる。

以上、来週は、外部環境を睨み、25日、75日線のレンジ内で方向感を探る展開となろう。日経平均のレンジは、上値は9/9窓埋め16,902円が目処となり、下値は75日線の16,359円が意識される。

伊藤嘉洋
岡三オンライン証券 チーフストラテジスト

最終更新:9/30(金) 18:50

ZUU online

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。