ここから本文です

【凱旋門賞=マカヒキ連載4】ラクレソニエール回避はマカヒキに有利なのか? もう一頭の仏3歳牝馬がライバルに浮上

東スポWeb 9/30(金) 20:11配信

【凱旋門賞(日曜=10月2日、仏シャンティイ競馬場芝2400メートル):歴史の扉を開く進撃のマカヒキ(連載4)】記者のフランス到着は25日。仏オークス馬ラクレソニエールの回避を知ったのは、その日の夕食中のことだった。

 最大のライバルとはいえ、友道康夫調教師は他陣営の不幸を喜ぶ人間ではない。この情報を伝えるべきかどうか、ためらわれたが、それでも一応の伝達はする。「また連絡します」という予想通りの“薄い返事”が戻ってきた。

 記者からの連絡でラクレソニエールの回避を知った時、友道師は遠征スタッフと夕食中だったという。翌日、改めてその話を振ると「無事にレースへ出すことの難しさを感じた。人ごとではないし、気を引き締めていかなければ、という話になったよ」と。

 27日には最終追い切りを終了。28日以降は派手なアクションを見せない調整予定となっているマカヒキだが、それでも油断はできない。陣営はニエル賞の落鉄を受け、蹄鉄を3か所固定タイプに替えて臨むことを決めた。針の穴に糸を通すような慎重さが、これから先も求められることになる。

 実際、ラクレソニエールの回避が周囲に与えた影響は大きかった。8戦無敗の戦績だけでなく、凱旋門賞に圧倒的な良績を残す3歳牝馬。仏ダービー馬ルアーヴルを父に持ち、母父には大種牡馬のガリレオ。超一流の血統背景も凱旋門賞馬にふさわしいと思われていた。26日に開催されていたメゾンラフィット競馬場には騎乗する予定だったクリスチャン・デムーロ騎手の姿があったが、彼のコメントは「何も言うことはない」のひと言だった。

 凱旋門賞で好勝負できる馬を出走させるのは難しいが、それも無事にレースへと出走する前提があってのもの。出走しない馬に勝つ権利はないということだ。

 仏オークスではラクレソニエールの2着、前走のヴェルメイユ賞でGI初制覇を飾ったレフトハンドのラフォン・パリアス調教師は「(強敵不在だった)マカヒキの前哨戦がどういったものだったのかは管理する調教師にしかわからないし、ニューベイ(昨年の仏ダービー馬で、凱旋門賞=3着)に2400メートルの距離は長いと私は考えている。すごくオープンなレースになったのではないだろうか」とラクレソニエールの回避が、混戦を生む要因になるとの見解を示していた。もちろん、その中に自身の管理馬も入っている。

「レフトハンドに限ったことではなく、春は厩舎内で風邪がはやっていたんだ。秋になって成績が上がってきたように見えるのは、それが理由」

 この馬も凱旋門賞に強い3歳牝馬。しかもヴェルメイユ賞の勝ち馬だ。馬券が発売される今年の凱旋門賞では、その名を覚えておくべき一頭だろう。

最終更新:9/30(金) 20:11

東スポWeb

スポーツナビ 競馬情報

重賞ピックアップ