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4コアCPU+240GB SSD搭載モバイルノートが4万4800円!? いろんな意味で大丈夫か?

ITmedia PC USER 9/30(金) 14:38配信

●コスパ抜群のモバイルノート「LB-C240X2-SSD2」

 クアッドコアCPUと240GB SSDを搭載する11.6型モバイルノートPCが税別4万4800円で販売されている、と聞いたら、PC USER読者の多くは「安い」という印象を抱くはずだ。もちろん、この価格設定にはいくつか理由がある。

【安い理由】

 まず一つは、マウスコンピューターのオータムセールキャンペーン対象製品として、通常4万7800円(税別)のところ、3000円値引きされていること。とはいえ、それでも「4コア+SSDのモバイルPC」ならかなり安い。

 ここで興味を引かれた読者は製品情報を見るだろう。そして詳細なスペックを見て二つ目の理由に気づく。なんだCeleronじゃねーか!

 そう、この製品のCPUはBraswell(開発コード名)で知られるSoC(System On Chip)タイプのCeleron N3160。同じ14ナノプロセスルールで製造されるCherry Trail(Surface 3などで採用されるAtom x7/x5 Z8000シリーズ)よりも拡張性が高い半面、省電力性能ではやや劣る、いわゆる低価格ノート向けCPUだ。ベースクロックが1.6GHz、バーストクロックが2.24GHzの4コア/4スレッドで動作し、L2キャッシュは2MB、TDPは6W(SDP 4W)。

 「Celeronかぁ、CPU性能もそれなりなんだろうな」と考えたところで、税込み5万円切りが妥当な価格に見えてくる。あるいは斜に構えた人なら「4コア、SSD、5万円切りモバイルの売り文句で“釣る”ために作った構成じゃないの」とうがった見方をするかもしれない。

 筆者も多くの読者と同じように、4コア+SSDで5万円切りをうたう「LB-C240X2-SSD2」を最初に見たとき、そんな価格で売って大丈夫か? と鼻息を荒くした期待感が一転、そんなスペックで大丈夫か? という不安感に変わった。ただ、そうした点を差し引いても、お手頃価格のモバイルノートであることは間違いない。

 例えば、ほぼ1年前に似たような構成で販売されていた「LuvBook C」シリーズは、ステッピングが新しくなる前のCeleron N3150(1.6GHz/最大2.08GHz)を採用し、8GBメモリと120GB SSDを搭載した構成(LB-C240S-SSD)で税込み5万7024円だった。ここで取り上げたLB-C240X2-SSD2は、N3160に変わったことでバーストクロックとグラフィックス性能(HD Graphics→HD Graphics 400)をアップさせつつ、SSD容量を240GBに増量したうえで税込み4万8384と9000円近く安い。

 CPUがCeleronとはいえ、テキスト入力やWeb閲覧が主な用途で、タブレットよりも汎用性が高いクラムシェルタイプのノートPCが欲しいと考えてる人にとって、LB-C240X2-SSD2は要注目のモバイルPCといえる。そこで実際の使用感を確かめてみた。

●光沢仕上げのディスプレイとアイソレーションタイプのキーボード

 液晶ディスプレイは11.6型サイズで、解像度が1366×768ピクセルと低価格なノートPCでは一般的な仕様。高画素密度化が進むモバイルデバイスのディスプレイを見慣れた人にはやや物足りないが、画面サイズが小さいこともあり、例えば15.6型1366×768ピクセルのノートなどに比べればまったく気にならない。

 パネル表面は光沢タイプで、コントラストが高く写真などが色鮮やかに表示される。半面、外光の映り込みは気になりやすく、低反射処理もほとんど効いてない印象を受けた。視野角は、左右は広めだが上下が狭い。とはいえ、ユーザーの目と画面がほぼ正対するモバイルPCなので視野角の狭さはあまり影響がないだろう。ただ、ディスプレイ部のヒンジが180度開く構造ではないので、飛行機のシートなど狭い環境でヒザの上に置いて使う場合は、上下の視野角の狭さもあってやや窮屈な姿勢になるかもしれない。

 キーボードは6段配列のアイソレーションタイプだ。キーピッチは約18mm×17mmでストロークは約1.5mm。主要キーのキートップは約14mm正方でそろえている。カーソルキー左の「ろ」と「め」が変則的なサイズで、エンターキーもやや狭いがテキスト入力で使いづらさは感じなかった。キーボード裏の剛性感があり、かなり強めにタイピングしても全体がたわんだりもしない。しっかりとしたタッチ感でタブレットのキーボードカバーなどに比べると非常に打ちやすい。

 タッチパッドの入力域は横85mm×縦45mmで、モバイルPCとしては不満のない広さ。ただ、一体型のクリックボタンはクリック感がやや浅く、個人的にも左右独立式が好みなので、少し押しづらいと感じた。なお、スクロールやズーム、回転などのジェスチャー機能は利用できる。

●モバイルPCとして十分なインタフェース

 インタフェースは、左側面手前からヘッドフォン、マイク、USB 3.0、HDMI出力、アナログRGB、右側面手前からUSB 2.0×2、SDXC対応SDメモリーカードスロット、ギガビットLANが並ぶ。モバイルPCとしては十分な内容だ。

 液晶上部には100万画素のWebカメラも内蔵し、ビデオチャットなどに利用できるほか、IEEE802.11ac/b/g/n対応無線LANとBluetooth V4.2+LEも標準で装備する。以前のIEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth V4.0+LEのモジュールが上記に変更されており、この点でも細かくアップデートされている。

●低価格なりの処理性能、だが用途によっては十分か

 評価機のスペックは、CPUがCeleron N3160、メモリが8GB(PC3-12800 DDR3L×1)、ストレージが240GB SSD(Serial ATA 6Gbps)、OSが64bit Windows 10 Home構成だ。それではベンチマークテストの結果を見ていこう。

 まずCPU性能を測るCINEBENCH R15は、CPUスコアが125cbと、ベースクロックの低さが表れる形となった。なお、バーストクロックの低いCeleron N3150を搭載する前モデルと比べても(ほぼ誤差の範囲ながら)下回る結果となってしまった。

 次に実際のアプリケーション操作をシミュレートし、システム全体の性能の指標になるPCMark 8はHomeが1781、Creativeが1888というスコアだ。高い数字ではないものの、Web閲覧やテキスト編集、動画視聴など、一般的な用途で使うモバイルPCとしては問題のない性能を持っていることが分かる。ちなみに前モデル(Celeron N3150)との比較では、Homeのスコアが1685から1781へと6%ほど向上している。

 一方、ゲームタイトルのベンチマークとしてFINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークを試してみたが、ノートPC(標準画質)の1280×720/DirectX 9モードで1414と「設定変更を推奨」の指標になっており、ゲーム用途はかなり厳しいだろう。

 なお、システムに負荷をかけると排気口がある左側面を中心に熱を帯びるが、ヒザの上で使えなくなるほど熱くはならない。また、ファンノイズも日中であれば気にならないレベルだった。

 CrystalDiskMarkによるSSDの性能は、Serial ATA接続ということもあって、最新SSDに比べると見劣りするものの、実際の動作はきびきびとしており不満はない。ストレージにHDDを搭載する低価格ノートやeMMCのタブレットなどに比べればその差は歴然だ。

●クラムシェルタイプの格安モバイルPCを探しているなら有力候補

 以上、ベンチマークテストの結果を見ると、10型タブレットクラスの“それなり”な性能でしかないが、実際に操作して感じたのは「意外と使えるなあ」ということ。SSDのおかげでOSやアプリケーション操作にストレスはなく、しかも240GBと十分なストレージ容量を持っている。

 また、しっかりとした打ち心地のキーボードや豊富なインタフェースも、タブレットにはないノートPCならではの部分だ。持ち運べるサイズの、使い勝手を犠牲にしない、しかも価格が安いサブPCを探している人は、LB-C240X2-SSD2を検討してみてはいかがだろうか。オータムセールのキャンペーン期間は10月31日11時までだ。

最終更新:9/30(金) 14:38

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