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【インタビュー&レポ】エクリプス、ついに日本にやってきた

BARKS 10/5(水) 18:15配信

スウェーデンのメロディアス・ハードロックバンド、エクリプスがデビューから15年経ちようやく初来日を果たした。

◆エクリプス画像

1980年代の正統派メタルに近いサウンド、究極にメロディアスでありながらソリッドでエッジの効いたリフ、美しいコーラスワーク、キャッチーな楽曲はどのアルバムも捨て曲がない。イギリスのファイヤー・フェストへの出演や中心人物であるエリック・モーテンソン(Vo、G)のソングライター/プロデューサーとしての活躍はメロディアス・ハードロック好きには有名なところだろう。待望の一夜限りのライブ前に、エリック・モーテンソン(Vo、G)とマグナス・ヘンリクソン(G)がインタビューに応えてくれた。

──日本のファンは長年、来日を望んでいました。

マグナス:僕達にとっても日本に来る事は子供の頃からの夢だったよ。ジューダス・プリーストの『イン・ジ・イースト』やスコーピオンズの『トーキョー・テープス』、ディープ・パープルの『ライブ・イン・ジャパン』を聴いてとても来たいと思っていたから、実現してとても嬉しいよ。

エリック:日本に来るだけでも来たかった。更にライブができるなんて、本当に光栄だね。

──3枚目のアルバムからよりヘヴィでギターサウンドが目立つようになりましたね。

マグナス:うん、意識的にやったんだ。僕らにとってはあれが本格的な1stアルバムと言っても過言ではないよ。本当に自分たちのやりたかった音楽が初めてできたアルバムなんだ。

エリック:あのアルバムでエクリプスサウンドが確立されたと思っているよ。

──ホワイトスネイク風のリフはエクリプスの定番とも言えますが、やはりリスペクトがありますか?

マグナス:その通り、僕ら2人ともホワイトスネイクは大好きで、当然それが影響として出ているし、それを隠そうとも思わないし、これはエクリプスからホワイトスネイクへのトリビュートだよ。でもそのホワイトスネイク風のリフにエリックのヴォーカルが乗る事によって、エクリプスファイ(エクリプスらしいという意味の造語)になっているんだ。

エリック:エクリプスファイ、ニューアルバムのタイトルにしようかな(笑)。

──二人の音色はまさに1980年代の王道サウンドですが、ギターはずっとクレイマーですか?

マグナス:前作からかな、ここ2作はクレイマーを使っているよ。

エリック:クレイマーはわりとどんなジャンルでも使われるから、もし1980年代風のサウンドに聴こえるなら、それは僕らの弾き方だよ。

──エリックは本当に多忙ですが、ミュージシャン/楽曲提供/プロデューサー…そこに優先順位はありますか?

エリック:そりゃ最優先はエクリプスだよ。自分のバンドだし、やりたい音楽が何も考えずにできる。完全に一番だよ。他のアーティストへの楽曲提供するのはやっぱり各プロジェクトに合うものを考えなければいけないし、言ってみれば副業になるよね。本業はエクリプスさ。

──その副業は、バンドにどんな影響や刺激を与えますか?

エリック:一方方向ではなくて両方なんだよね。エクリプスでやった事が他のプロジェクトでも活きるし、他のプロジェクトでやった事もまたエクリプスに活きる。ギブ&テイクな関係だよ。曲作りやプロデュースは職人技みたいなもので、例えば大工さんと同じ、やればやっただけ腕が上達する。曲も作れば作るほど優れたソングライターになれるんじゃないかな。

──今後、ライブ映像をリリースする予定は?

マグナス:本当は今年作る予定だったんだけど実現しなかった。来年ライブを撮影して出そうと思っているけど、その前にニューアルバムの予定だよ。

エリック:うん、ニューアルバムに伴うライブの撮影をしようと思っているんだ。

──それは楽しみですね。

マグナス:ニューアルバムは、来年2月~3月のリリース予定だよ。

──エリックはW.E.T.のニューアルバム予定もありますか?

エリック:今ちょうど話しているところだよ。

──日本ではW.E.T.もとても人気があります。

エリック:多分、自分が関わっているバンドで一番人気があるよ(笑)。ほぼ地球の反対側とも言えるような日本で自分たちの音楽が聴かれている事が凄く嬉しいよ、感謝だよ。

マグナス:日本に呼んでくれて本当にありがとう。今夜のライブも楽しみだよ、また来れるといいな。

  ◆   ◆   ◆

9月14日、Tsutaya O-Westで行われた来日公演は、スウェーデン民謡からホワイトスネイク、キッス、ジューダス・プリースト等の曲を取り混ぜたオープニングSEから、続く「I Don't Wanna Say I'm Sorry」から場内は大合唱となった。

ヴォーカルのエリック・モーテンソンは赤いマイクスタンドを何度も振り回しながら熱唱、ギターのマグナス・ヘンリクソン、ベースのマグナス・ウルフステッド2人のコーラスワークも素晴らしい。「Breakdown」や「About To Break」ではエリックもアコギを持ちながら歌い、どの曲もサビ部分での観客のレスポンスは完璧だ。

途中、機材トラブルに見舞われるも、動じずにステージを遂行するメンバーに、それさえも楽しみ盛り上げる観客との一体感が素晴らしい。ライブ会場には、たまにお付き合いで来た、連れて来られた、実はそのアーティストをよく知らないという人たちも混ざっていたりするものだが、今ここにいる者たちはおそらく全員がエクリプスが大好きなのだろう。

そして正統派バンドとしてさすがと思うのは、今の時代でもきちんとギターソロとドラムソロがセットリストに組まれている点だ。ギターのマグナスは決して暑苦しいプレイスタイルではないが、王道でアグレッシブだしドラムソロではプリティ・メイズでお馴染みの「FORTUNA」を効果的に引用し、ドラマーのフィリップ・クルスナーは肘を高く挙げるスタイルで時折トミー・リーを彷彿させる。ベースのマグナスもタリスマン風のフレーズや派手なプレイでよく動いていた。

後半「Love Bites」からはみんな待ち望んでた曲が並び盛り上がりも最高潮、デフ・レパードもジューダス・プリーストもそうであるように「Love Bites」という曲名の曲にはハズレがない。最新作である5枚目を中心に、セットリストは彼らにとって本格的なファーストアルバムだとインタビューで言っていた通り、3枚目のアルバム以降でまとめられていた。

欲を言えば、チューニングの甘さや専任キーボードが居ない分の同期も気にはなったものの、そこは許容範囲、終始大合唱でややしっとり系やミドルテンポの曲でもこんなに盛り上がり、全てのギターソロまでも歌えるバンドは本当に貴重だ。次回は東京だけでなく是非地方もツアーをして欲しいものだ。

取材・文 Sweeet Rock / Aki
写真 Takumi Nakajima

<ECLIPSE9/14 Tsutaya O-West>
1.I Don't Wanna Say I'm Sorry
2.Caught Up In The Rush
3.Wake Me Up
4.The Storm
5.Battlegrounds
6.Breakdown
7.About To Break
8.S.O.S.
9.Million Miles Away
10.Guitar Solo
11.Blood Enemies
12.Stand On Your Feet
13.Drum Solo
14.Love Bites
15.To Mend A Broken Heart
16.Ain't Dead Yet
17.Bleed And Scream
~Encore ~
18.Runaways
19.Breaking My Heart Again

最終更新:10/5(水) 18:15

BARKS