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【座談会】<D’ER≠gari 2016 feat. DEZERT>、ヴォーカリストが語る「爪痕を残しにいく」

BARKS 9/30(金) 22:42配信

D’ERLANGER、cali≠gari、DEZERTの3バンドが、2016年11月26日の大阪STUDIO PARTITA公演を皮切りに東名阪ツアー<D’ER≠gari 2016 feat. DEZERT>を開催する。タイトルが示すとおり同ツアーはD’ERLANGERとcali≠gariにDEZERTを加え、世代を超えた意外性も充分なメンツで行われるものだ。

◆<D’ER≠gari 2016 feat. DEZERT> 画像

BARKSでは先ごろ、同イベントの首謀者であるD’ERLANGERのTetsu、cali≠gariの桜井青、DEZERTのSaZを迎えた座談会の模様を公開したが、続いて、D’ERLANGERのkyo、cali≠gariの石井秀仁、DEZERTの千秋によるヴォーカリスト座談会をお届けしたい。互いのステージへのリクエストも飛び出した白熱のトークセッションは、ヴォーカリスト同士ならではの強い個性が鮮明に浮かび上がるものとなった。

   ◆   ◆   ◆

■今思うといろんなことが繋がるんですけど
■あんまり初対面な感じはなかった──kyo [D’ERLANGER]

──まずはそれぞれの出会いのお話を伺っていきたいと思います。kyoさんと石井さんとの出会いはいつ頃ですか?

kyo:初めて会ったのはZepp Osakaでのイベントじゃないかな。

石井:Zepp Osakaでしたっけ? cali≠gariのイベントですよね。

kyo:そうそう。MUCCもいて。

──2012年の<大阪地下室 ?地下二階?>公演ですね。

kyo:会ったのはその時なんだけど、僕は『FOOL’S MATE』(※音楽雑誌/現在休刊)にcali≠gariがよく載ってるイメージがあって、それをよく見ていて。今思うといろんなことが繋がるんですけど、GOATBEDも秀仁くん?

石井:そうですそうです。

kyo:そういうのもイメージで知っていて。なので、cali≠gariの音に触れたのは大阪が初めてだったんですけど、あんまり初対面な感じはなかったかな。

──石井さんはいかがですか?

石井:kyoさんは中学一年生の時に『ロッキンf』(※音楽雑誌)を見て。

kyo:やっぱり雑誌だね(笑)。

石井:『ロッキンf』を開いたら、kyoさんとピーター・マーフィーが対談していて。それがkyoさんのこともピーター・マーフィーのことも知った最初だったんですよ。それが出会いですね(笑)。その時の『ロッキンf』がポジパン特集みたいな内容で。その一回でいろいろな情報を子供が得られるような、それぐらいの情報量だったんですね。それを買いまして、そこから突き進みました。

kyo:ゴルチエ(※ファッションブランド)とか着てる頃ですね(笑)。

──D’ERLANGERとDEZERTとの出会いは、<COMMUNE>(※MUCCのミヤ発案でスタートしたライヴイベント)だったと伺いました。

千秋:そうですね。kyoさんよりもTetsuさんと……新幹線で会ってしまい。その時、体調悪くてバンド内で僕だけが新幹線移動だったんですよ(笑)。まさかなと思いながら喫煙ルームに行ったら、俺一人とD’ERLANGER二人みたいな感じで、“……終わったわ”と。

kyo:なんで終わるの(笑)?

千秋:ははは。“とりあえずどうしよう”と(笑)。“バレてないけどご挨拶しないと”と思って、「ありがとうございました!」って逃げるように去ったら、席が二つ後ろぐらいで。それからはずっと寝れなかったです。“やべえ。俺、なんでグリーン車にしたんだろう”って。ほんと偶然だったんですよ!

kyo:別にヤバくないじゃん(笑)。

千秋:俺一人で、別に売れてもないのに、すげえやだなあって。

kyo:俺のDEZERTの印象は、最近はイベントの様子が即出しでネットニュースとかで出るじゃないですか。その時の千秋の写真がすごくかっこよくて。DEZERTのライヴのイメージと、その写真のイメージがすごく一致したんです。アヴァンギャルドな、そういう印象がありましたね。

──その時のライヴのイメージとはどういうものだったんでしょうか?

kyo:いい意味でむちゃくちゃだと思いました。でもそれってすごく実は褒め言葉で。そんなに知らないんだけど、今の若いシーンって、なんとなく形になるための入口が広い気がするんだけど、DEZERTはあえて狭いところを開けていってるなっていう感じがしたんですよね。その異端な感じが面白い。「包丁の使い方」っていう曲のタイトルがすげえ印象に残ってる。

千秋:ありがとうございます。

──千秋さんはそのイベントでD’ERLANGERのライヴを見ていかがでしたか?

千秋:初めてに近いぐらい、現場のスタッフの方がピリピリしてたんですよ、リハの時。すげえピリピリしてると思って……悪口じゃないですよ!全然。

kyo:ハハハハハハ!

千秋:それで、“なるほどなあ……よし、距離を取ろう”と(笑)。

kyo:なんでだよ(笑)!

千秋:<COMMUNE>の前に逹瑯さん(MUCC)と対談取材をしたんですけど、その時に俺、スタッフの手違いで遅刻して行ったんですよ。そうしたら達郎さんにやっぱり指摘されて。あ、やべえと。で、「次の<COMMUNE>で千秋、お前一回しばかれるから」って。

石井:フフフフフフ。

千秋:しばかれると言っても殴るとかじゃなくて。“ちゃんと礼儀というものを知れ”ということだと思うんですけどね。で、うちのドラムがD’ERLANGERのことが大好きで、いろいろ話を聞いてて。“やっぱ俺ら、イベントであんまりちゃんとしてなかったよな”と。当たり前なんですけど、D’ERLANGERはちゃんとリハもやってて、すげえなと……そういう距離の取り方です。それで、リハを舞台袖でずっと見てました。なんか“シビア”っていうイメージでしたね、全部に対して。だから新幹線で死ぬかと思ったんです。距離置いてたのに一番近くなっちゃった!って(笑)。

──なるほど。そういう流れだったんですね。石井さんはkyoさんを雑誌で見て、その後のD’ERLANGERとの接点は?

石井:実はkyoさんと初めてお会いしたのはcali≠gariじゃないんですよ。ずっと昔、すっごい変なバンドをやってる時に、EBYさん(※ex.ZI:KILL)にサポートしてもらった時期があって。それで、kyoさんがゲストで出るテレビ番組にEBYさんも出るっていうことがあって、収録を見に行ったんです。その時にEBYさんからkyoさんを紹介していただいたんですけど、「初めまして」ってだけで、kyoさんを見たっていうだけでしたけど(笑)。

kyo:そんなことがあったんだ!

石井:そうなんですよ。20年以上前ですかね。D’ERLANGERっていったら、その時はもう強烈に怖いバンドでしたけど、kyoさんだけはすごく優しい人だって言われてたんですよ。

kyo:アハハハハハ。

石井:kyoさんだけはすごくいい人だって。TetsuさんとCIPHERさんは本当にヤバいけどって(笑)。20数年前って、本当にそういう時期じゃないですか。

kyo:若い頃だからね。噂っていうのは一人歩きするから(笑)。

石井:今となってはたぶん、尾ひれはひれの部分もあると思うんですけど、当時は二十歳そこそこだったから、やっぱり怖いですよね。関わる機会もなかったんで。

(いつの間にか座談会を聞いていた)Tetsu:最近やっと「秀仁」って呼べるようになったけど、やっぱり「秀仁さん」に戻そう……(笑)。

石井:ははは。いまだに大先輩なんで(笑)。さっき千秋くんも言ってましたけど、俺も距離を置くというか(笑)。

kyo:俺は近づいていきますよ(笑)。

■よく分かりますよ、共感します
■千秋さんの話は聞いちゃいますね──石井秀仁 [cali≠gari]

──石井さんと千秋さんは初対面ということですが?

千秋:ちょうど僕がバンドを始めた頃、cali≠gariは活動休止中だったんです。実は僕、ほんとに偏っていて、あんまりヴィジュアル系を通ってなかったんですよ。で、復活のちょうどその時期にバンドをやってて、渋谷の会見(※2009年、渋谷駅前の大型ヴィジョンでの記者会見)を見て、“復活?” “武道館?”っていうので、ちょっと漁ってみたら、“あれ?このバンドやばくないか?”と。それでメンバーで論議になったんですよ。

石井:フフフフフフ。

千秋:うちのファンの子に昔からcali≠gariが好きっていう子がすごく多かったんですよ。で、自分も音楽をやっていく上で、カテゴリーとかじゃなくいろんな音楽を聴いていこうと思った時に、聴いてみたら、すごい良かったんですよ、個人的に。最初に見たのが昔のリキッドルームかなんかの映像で。“なんかギターの人が回ってる”とか(笑)。ロックというか、ロックンロールという感じじゃなかったんで、“これなんなんだろう?”っていう興味が沸いて、普通に好きでした。

──ファンの人も、cali≠gariとDEZERTに何か通ずるものを感じてたんでしょうか?

千秋:ちょっと違うんですけどね。僕らが活動開始した当時は、唇を黒く塗るっていう習慣がまったくなかったみたいで。周りはみんなもうUVERworldのパクリばっかり。“なぜラップが入る?”みたいな(笑)。韻も踏んでないようなラップとかが多くて全然好きじゃなかったんですよ。今のバンドをやる前にMUCCとかcali≠gariをみたらヤバくて、“唇とか黒く塗ったらヤバくなれんのかな?”みたいな。バンド名もヤバいですもん。“これ(≠)どう読むんだろう?……あ、読まねえんだ”って(笑)。そういうセンセーショナルなものが僕の中にありました。かなりインスパイアされてます。

──石井さんのDEZERTの印象はいかがですか?

石井:ドラムの方が村井くんと知り合いで、名前は聞いてたんです。その後、Tetsuさんとかあちこちから聞くようになったり、ヴォーカルの方が強烈だって噂を聞いたんで、ちょっと調べたんです。さっき話に出た逹瑯くんとの対談記事も読んだんですよ。これはキャラクターなのか、後で原稿を直してるのかよく分からないけど、とりあえず“よくこんな……これ、生きていけるのかな”って(笑)。だって、逹瑯くんもなかなかの人でしょ。その逹瑯くんとの対談で、逹瑯くんからガッツリ言われてる感じだったんで、なかなかキテるんだろうなと(笑)。

千秋:逹瑯さん、最初かなり怒ってたんで(笑)。

kyo:秀仁くんからしたら、“”怒る逹瑯”っていうのも新鮮だろうしね(笑)。

石井:そうですね、だから面白そうだなと(笑)。

kyo:すごくいいことだと思うね、強烈っていうのは。

石井:音楽とかを聴く前に、とりあえずインタビューを読んだっていうのは初体験でした(笑)。

千秋:どういうところをピックアップするかは、インタビュアーのセンスだとは思うんです。面白おかしくやってくれるんだったら別にいいんですけど、インタビューってあんまり好きじゃない。伝わらないんですよね、狭いところに糸を通すようで。ファンの人にはいいかもしれないですけど、僕、雑誌は今ほとんどみないんですよ。雑誌は写真集みたいに感じてて、インタビューに関してはあんまりですね。

──インタビューにあまり重きをおいてない?

千秋:おきたいんですけどね、そもそもそういうコンセプトのバンドではなかったんですよ。僕はMr.Childrenになりたくてバンドを始めたんで。嘘ですけど(笑)。

kyo&石井:フフフフフフ。

千秋:でもどんどん選択肢がなくなったというか。例えば、動画サイトにライヴ映像をあげるのもためらうんです。自分がカッコ良くない映像をあげるのはよくないなぁとか、よくわかんない使命感があって。それでどんどん何もしなくなった。リリースも“納得できるものができるまで”と思ってるから少なくなり、雑誌に出るのもあんまり好きじゃなくなり。僕は思ってることを言ってるだけなんだけど、意図してない感じになってるっていうことに、去年ぐらいに気がつきました。

kyo:面白いけどね、そういうの、おじさんからしてみたら(笑)。今っていい子のシーンみたいに感じるからさ。そういう意味ではすごくロックですよ。ロックって言われて千秋はうれしいのかうれしくないのか分かんないけど、すごく面白さを感じる。

──ヴォーカリストは集わないイメージがあるので、この対談もどうしたものかと思ってました。ドラム会やベース会の話はよく聞きますけど、ヴォーカル会はないですよね?

kyo:確かに、ヴォーカルマガジンはないし(笑)。歌は別に教わるものじゃないと思うんだよね。簡単に言っちゃえば、誰でも歌えるわけだからさ。確かにヴォーカルってあんまり集まっていろんな話はしない。

──はい。

kyo:もっと言うと、今回の座談会は世代も全然違うでしょ。これだけ違うといろんなバックボーンも違うし、考え方も違う。cali≠gariのシーンの中では、cali≠gariってすごく異端だと思うし、D’ERLANGERもやっぱりそうでありたいと思ってる。どう映っているかは別としてね。で、千秋の本意ではないかもしれないけど、DEZERTも今のシーンの中では異端だろうし。さっき千秋が言ってたけど、思うことを言ってるだけで、思いを口にしないやつもいるんだよね。でも、歌なんて“思い”だから。その思いを自分のバンドの音で、ロックというフィールドの中で世代が違うものが集まって何をみせるんだろうって、ちょっと楽しみなんだよね。それに今回は東名阪の3本があるから。1本だと、あのバンドのこういうところをもっとみたかったとか、受けた刺激をどういうふうに返そうかなと思ったところで終わっちゃう。でも、3本もあると面白いことができるんじゃないかなって思う。

──では、このツアーで期待していること、やりたいことはありますか?

千秋:歌をちゃんと歌いたい。さっき話したD’ERLANGERのリハを見た時って、最初は楽屋にいたんですけど、まずドラムの音がデカかったんですよ。そこにビビって、走って見に行ったんです。そのときに歌が上手とかじゃなくて、上手いことは当たり前なんですけど、それ以前に俺、ちゃんと歌ってなかったなって思ったんですよね。声を発する発しないじゃなくて。歌を歌うってことって、むちゃくちゃ難しいことなんじゃないかって考えましたもん。MUCCもそうですよ。MUCCも歌ってる。だからカッコいいんだなってことを確認しました。ちゃんと歌うって難しいなって。

石井:よく分かりますよ、共感します。俺はあんまり自分であれこれ言わないですけど、千秋さんの話は聞いちゃいますね、なるほどなと思って。

──例えばkyoさんからみたヴォーカリストとしての石井さんはどんな印象でしょう?

kyo:すごく印象に残ってるのが、いい意味ですごく上手いなと。まっすぐ届くヴォーカルだから。例えば、今年初めにcali≠gariのイベントに呼んでもらった時、D’ERLANGERの曲を一緒にセッションしたんですよ。事前に渡した音源は、歌詞カードに載ってない言葉も歌ってるバージョンだったみたいで、「あそこはなんて歌ってるんですか?」ってやり取りがあってね。だから、「別にいいんだよ、歌詞カード通りでもいいけどどっちにする?」って聞いたら、「フィーリングのほうで歌いたいから教えてください」って。そう言われた時に、真正面にぶつかってくれる人なんだな、だからまっすぐ届いてくる歌なんだなって思ったんですよね。いい刺激になりました。

石井:恐縮です(笑)。

kyo:千秋が言う“ちゃんと歌う”ってそういうことなのかもしれないね。ちゃんと歌ってると言ってくれたけど、俺もちゃんと歌わなきゃって思った(笑)。

■なんでもいいんですけど
■ちょっとサイレンに触れたいんです──千秋 [DEZERT]

──石井さんはいかがですか?

石井:千秋さんがおっしゃってましたけど、D’ERLANGER自体の出音がまずめちゃくちゃデカい。Tetsuさんのドラムもデカいし、kyoさんの声もめちゃくちゃデカい(笑)。俺は基本的にいつもイヤモニつけてるんですけど、そのセッションの時、一緒に歌うじゃないですか。もう声量が全然違うんですよ。完全に圧倒されるっていう感じでしたね。

──一緒に歌ったのは「LA VIE EN ROSE」でしたね。

石井:俺が歌ったのは、ただの歌って感じ。

kyo:いやいや、そんなことはないよ。だからこのイベントでどういうことをしたいか?っていう質問に戻ると、秀仁くんにはそういう歌への思いみたいなのを感じたし、千秋にはいい意味でパンクみたいなものを感じるんだけどさ。まぁ、千秋からしたらぶっちゃけた話、“おっさん眼中ねえよ”ぐらいなものだと思うんだけどね。

千秋:いやいやいやいやいや!

kyo:いや、いいんだよ、それで(笑)。さっきも言ったけど、歌って思いだからさ。そういったところで強さをみせてくれれば刺激になるし、俺は俺で“そのへんのおっさんと一緒にするなよ”って歌えばいいわけだからさ(笑)。そういうところを楽しみたいよね。で、それぞれのバンドの音は熱いし素晴らしいわけだから、バンドサウンドだったり楽曲の絡みがまず面白い。今言ったような、三者三様の思いの歌がバトルじゃないけどぶつかり合った時に、それぞれがどういう答えを出すのかな?っていうのも楽しみだよね。ちょっと最年長っぽく言ってみました(笑)。

──千秋さんはいかがですか? 楽しみにしてることとかありますか?

千秋:ぶっちゃけ楽しみとかじゃないと思うんです。やっぱり無にはなれないので、ステージ上で。楽しむ気はまったくなくて、緊張できるうれしさというか。他のイベントをナメてるわけじゃないですけど、対バンってあんまりテンションが上がらなくなっていて。それはワンマンができるようになったからってわけじゃなくて、カッコいい人とやりたいんです。俺は今、すげえ合理的に見ようかなって思ってます。なぜ石井さんはここでそうしたのか。なぜkyoさんはそういう歌い方なのか、とか。

kyo&石井:アハハハハハ!

kyo:別の緊張感が一つ増えましたね、今ので。

千秋:ただ一つ、楽しみじゃないですけど、人のステージにあんまり出ないんですよ、俺。時々おちょくりに出ることはあるんですけど。

──例えばセッションすることは?

千秋:うざいですね、そういうの。でも俺、cali≠gariの「サイレン」が大好きで。好きな理由が……ちょっと語っていいですか? 取材時間大丈夫ですか?

──大丈夫ですよ(笑)。

千秋:今、ヴィジュアル系って確立されてる風じゃないですか。誰も確立してないのに。イメージとして、ヴィジュアル系イコール“ちょっと病み”みたいな感じがあるのがすげえ嫌なんですよ。例えば、同世代とか後輩とか、すげえ病んでる曲を歌ってるんですよね。それ、経験したことあんのか?と。客受け狙ってんじゃないの?って。それこそ“思い”っていうものが、さらさらなくて。そこに違和感を感じていた時に、cali≠gariの「サイレン」という曲があって、“サイレンが頭の中で叫んでる”と。たぶんこれと同じことを他のバンドがやっても、狙ってるんじゃないの?って感じると思うんです。サイレンが頭の中で鳴るって……ちょっと病んでるっぽいじゃないですか。でも、cali≠gariのライヴを見た時に、“あ、ほんとに鳴ってたんだな”って思ったんですよ。だって、すげえ笑顔で歌ってるんですもん。曲がガーッとなってる最後に、むっちゃ笑顔で歌ってるんですよ。“これヤベえな”と(笑)。“これ、たぶんノンフィクションなんだろうな”って。この曲をもしやるんであれば、隙あらば出てやろうかなと。横切るだけでもいいんで。

石井:アハハハハハハ!

kyo:これはやらないわけにはいかないよね(笑)。

千秋:出たいというか、サイレンを鳴らしてみたいというか。楽しみというか、ちょっと相談です(笑)。大丈夫ですかね?

石井:まったく大丈夫ですよ(笑)。

kyo:横切るだけで帰してもらえればいいけどな(笑)。

千秋:なんでもいいんですけど、ちょっとサイレンに触れたいんです。

──それは「サイレン」をセットリストに入れなきゃですね。

石井:フフフフフフ。

千秋:入ってなかったらやります、俺らが。

石井:さっきからホントに、千秋さんのおっしゃってることを聞いてて、常に納得してますよ。若いバンドの病みの話とかね。本当に同じことを思いますもん。“嘘だな”っていうのを。初めてお会いしたからわかんないですけど、共感する部分があります。“それ違うな”と思うことがないですね、今聞いてる限り。

千秋:すげえ緊張してきましたね(笑)。

──ははは。最後にツアーに向けて意気込みを聞かせてください。

千秋:僕はツアーに意気込むっていうのは正直なくて。どちらかというと僕の音楽人生の中での一つの通り道というか、そういうふうに考えているんで。どうくぐるかっていうことを考えつつ……それも意気込みになるんですかね。どうこの門をくぐるのかっていうのを意気込みにします。

石井:なんかせっかくですから、前もD’ERLANGERと……あれはなんでしたっけ、すごい格好してしまった時のあれ。

──Angelo主催イベントですかね。石井さんがキャッツだった時ですね。

石井:そうですそうです。ああいう反則を(笑)。歌とかじゃなくてね(笑)、そっちのほうに。

千秋:それたぶん、うちのメンバーが見に行ったんですよ。Zeppですよね? うちのメンバーが第一声で、「石井さんがとりあえず髪がすごい」って。衣装が入らなかったとか、それじゃないですか?

石井:裸のやつかな、それは。それもありましたね(笑)。俺、イベントだといつもそうやって逃げるんです(笑)。

千秋:いやいやいや(笑)。

石井:真っ向勝負というか、なにか残したいなと思ってます。今回のイベントのアイデアはまだないんですけど、どうやって逃げようかなっていう(笑)。それに、特に対バンやイベントだといつもバタバタしてて、各々のライブをなかなか見れなかったりするじゃないですか、楽屋のモニターでだったりリハをちょっと見るぐらいで。せっかくなんで、フルは難しいかもしれないですけど本番のステージも見たいなと。勉強させていただきたいなと思います。

kyo:だいたいね、二十数年歌ってきて、「ちゃんと歌ってんな」って初めて言われましたからね。もうそれだけで俺は舞い上がってますから。

千秋:「ちゃんと歌ってんな」とは言ってないです。言い方が(笑)。

kyo:ははは。イベントはその時その時のメンツで空気も違うので、僕はいつもそれを楽しもうというのが第一なんです。今回こういう風にヴォーカリストだけの貴重な対談っていうのもできたりして、それぞれの考え方だったり思いだったり楽しみだったりを聞けたので、そういうものを意識してやるつもりです。それこそ自分の音楽人生の中に残っていくものだったり、爪痕を残していくものにしたいね。今回はホントに今までとは違った楽しみ方ができそうなので。こんなふうにイベント用に撮影したり対談したりするのはキャリア初ですよ。まずこの機会がすごく楽しいし、写真チェックで集合カットの全員OKがあるのかどうかも含めて、楽しみたい(笑)。

取材・文◎大窪由香

■<D'ER≠gari 2016 feat.DEZERT>
2016年11月26日(土)大阪STUDIO PARTITA
open16:30 start17:30
(問)キョードーインフォメーション0570-200-888
2016年11月27日(日)名古屋BOTTOM LINE
open16:30 start17:30
(問)サンデーフォークプロモーション052-320-9100
2016年12月02日(金)品川ステラボール
open17:00 start18:00
(問)HOT STUFF PROMOTION03-5720-9999
出演:D'ERLANGER, cari≠gali, DEZERT
▼チケット
スタンディング VIP 前売:¥8,000-(税込・グッズ付・ドリンク代別)
椅子席VIP 前売:¥9,000-(税込・グッズ付・ドリンク代別)
スタンディング 前売:¥4,000-(税込・ドリンク代別)
※未就学児童入場不可/小学生は要保護者同伴・有料
【BARKS先行予約】
受付期間:2016年10月01日(土)12:00~10月11日(火)16:00
抽選結果確認・お支払期間:2016年10月14日(金)12:00~10月19日(水)23:59(銀行15:00)
受付URL BARKS×TICKET DELI http://ticket.deli-a.jp/
※抽選受付となります。受付期間内にお申込みください。
※初めてBARKS×TICKET DELIをご利用される場合は新規会員登録(無料)が必要です。ご利用ガイドをご確認の上、お申込みください。
【一般発売日】2016年10月29日(土)

最終更新:9/30(金) 22:42

BARKS