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発令も解除も同じ音 佐賀市の避難速報メール 運用に課題も

佐賀新聞 9/30(金) 11:23配信

発令と解除で同じ着信音で課題も

 佐賀市は29日朝、避難情報を市全域に速報する避難情報メールを初めて発信し、約1万人を対象に土砂災害への警戒を呼び掛けた。メールが市外に届いたり、発令と解除が同じ着信音で鳴ったりするなど、運用には技術的な課題もある。

 午前8時36分、金立から三瀬まで市北部の3148世帯9584人を対象に避難準備情報を一斉送信し、各地区の避難場所を明記した。午前11時45分には解除のメールを送信した。

 市によると、防災ラジオで情報を聞いた富士町の80代夫婦が実際に避難した。

 消防防災課には問い合わせが数件あった。「これは自分に関係があるのか」という多久市民や、「メール機能を契約していないのにメールが届いた。おかしくないか」という高齢者からの電話だった。「職場が対象地域だったので、危険だと分かって助かった」という反応もあったという。

 市は避難準備の段階で発信したが、自治体によってはさらに緊急性が高い「避難勧告」レベルで対応したり、解除情報は緊急性が高くないとして発信しないなど、運用には違いがある。

 電波塔がカバーする範囲に送信するため市外にもメールが届いたり、発令と解除の着信音が同じで戸惑いもある状況について同課は「システムに関係することで、今後の課題」と受け止めている。ただ、「生命に関わる情報なので、さまざまな手段で伝える必要がある」と理解を求めている。

 メールは登録不要で、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯電話・スマホが受信する。一部の古い機種は対応しないという。

最終更新:9/30(金) 11:41

佐賀新聞