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学力テスト、全教科で全国値下回る…埼玉2年連続 算数、数学で大差

埼玉新聞 9/30(金) 10:30配信

 埼玉県教育局は29日、国が小学6年と中学3年を対象にして4月に実施した2016年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した=別表参照。県内の平均正答率は、小学6年、中学3年とも全教科で全国平均を2年連続で下回った。特に算数A・数学Aが全国平均との差が大きかった。県義務教育指導課は「県独自の学力テストの結果と合わせ、学力向上のため重点取り組みを実施するよう、各市町村に働き掛けたい」としている。

 テストでは、国語と算数・数学のほか、学習意欲や生活態度などを調査した。同課によると、県内ではさいたま市と特別支援学校を含む公立の小学818校、中学423校が参加した。

 学力テストのAは主に知識、Bは主に活用に関する問題。県の平均正答率で、全国平均との差が大きかった小学6年の算数Aは、全国平均より1・7ポイント低い75・9%、中学3年の数学Aは、1・9ポイント低い60・3%で、ともに算数・数学の知識に課題があることが分かった。

 学習指導要領の領域ごとで詳しく傾向を見ると、小学6年の算数Aでは、「図形」が全国平均に比べ2・5ポイント低い。15年度は全国平均を2・6ポイント下回った「量と測定」は今回、0・3ポイント上回った。

 中学3年の数学A、Bはともに「関数」がそれぞれ2・6ポイント、1・5ポイント下回り、苦手分野が浮き彫りになった。数学Bの「図形」は1・1ポイント上回った。

 同課は「基礎レベルが上がっており、計算ができる以上のことが問題で求められている。各学校には、児童生徒の知識や学力の定着を見届けてほしい」としている。

 一方、国語の正答率は、算数・数学Aに比べて全国平均との差は小さいが、領域ごとに見ると、全国平均に対し、小学6年の国語Aでは「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」が1・7ポイント、国語Bでは「話すこと・聞くこと」が1・8ポイント、それぞれ下回った。

 中学3年の国語Aは「話すこと・聞くこと」が1・5ポイント、国語Bは「書くこと」が1・3ポイント、全国平均より低かった。

 全国学力テストは、市町村教育委員会の判断によって学校別や市町村別の成績を公表している。県によると、県内63市町村のうち、51自治体(前回は44)が市町村別の成績を県のホームページなどで公表している。

最終更新:10/1(土) 18:31

埼玉新聞