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「楽しくやるのが一番」-イグノーベル賞の立命館大・東山篤規教授が報告会

日刊工業新聞電子版 9/30(金) 17:15配信

今後は「垂直水平錯視に重力が関係している」という仮説の証明に意欲

 2016年のイグノーベル賞知覚賞を受賞した立命館大学文学部の東山篤規(あつき)教授(写真)が29日、受賞報告会を開いた。「光学的・身体的変換視野の効果」いわゆる“股のぞき効果”の研究で受賞。股のぞきで遠くのものが小さく見え、距離が縮んだように見えるのは、上体の上下逆転を原因に視覚世界が変化するためであることを証明した。日本人の受賞は10年連続。

 東山教授は記念品として贈られた“61分”を刻むジョーク時計を傍らに、研究内容を説明。縦横同じ長さなら縦の方が長く見える“垂直水平錯視”の研究過程で発想し、06年の論文発表まで研究に約10年かけたと話した。

 発表当時、国内の反響は少なかったが、欧州では面白がられ、関心を持たれたと振り返った。受賞の感想を「うれしいなんて思わなかった」と打ち明け、「(研究は)自分が楽しくやるのが一番。社会貢献しようとやっているわけでない」と笑顔をみせた。

 一方で「人を驚かせるのが研究の醍醐味」とし、人々を笑わせて考えさせる業績に贈られる同賞の受賞には満足の様子。

 今後は「垂直水平錯視に重力が関係している」という自らの仮説を証明することに意欲を示した。

最終更新:9/30(金) 17:15

日刊工業新聞電子版

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