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広島カープVに沸く庄原の応援隊 観戦ツアーやPV開催で後押し

山陽新聞デジタル 9/30(金) 22:30配信

 次は日本一を見せてくれ! プロ野球広島カープの25年ぶりリーグ優勝の熱気冷めやらぬ中、広島県北から熱いエールを送っているのが「庄原市カープ応援隊」だ。球界再編問題が浮上した翌年、2005年から12年間にわたり観戦ツアーを組んで球場へ観客動員。今季は地元でパブリックビューイング(PV)を開催するなど快進撃を後押ししている。

 県内から球団が消えるかもしれない―。そんな危機感から県内各地で「たる募金」が行われていたさなか、観光協会や商工会の有志が中心となって声を上げた。「庄原市という遠方から応援団を送れば、県内のムードが一気に高まると思った」と初代実行委員長の塩本誠二さん(64)=前市観光協会会長。市を挙げて支援したいと、球団に年間指定席40席の確保を赤字覚悟で申し込んだ。

 最初は苦労の連続だった。観戦ツアーの人集めしようにも人気は下降気味。市内の企業の中には「市全体で1球団を応援するのは、どうか」という意見もあった。それでも草の根的に協力を呼び掛け、地道に応援の輪を広げてきた。

 転機となったのは09年の新広島市民球場(マツダスタジアム)の完成だ。物珍しさもあってツアー参加者が激増。このころから市内でカープグッズを扱う店が増え、市内にファンが浸透。球団との交流も深まり、応援隊が宮崎キャンプにまで激励に訪れる一方、チームからも選手がオフを利用して市内のイベントに参加するように。今年のツアー参加者は延べ3227人(05年1675人)、協賛企業・団体は44社(同25社)に膨れ、球場から約120キロ離れた山間地域は“カープのまち”となった。

 今季は優勝マジック2の点灯後、連日市内でPVを開催。優勝が決まった10日は応援隊メンバーら約130人が喜びを爆発させた。山根英徳事務局長(57)=備北交通常務=は「多くの人に賛同してもらい応援を続けてこられた。ようやくこの日が来た」と感慨深そう。

 クライマックスシリーズでは、カープが日本シリーズ進出に王手をかけた時点からPVを開催する予定。土井幹雄実行委員長(57)=市観光協会会長=は「今後も多くの市民と一緒に“カープ愛”を貫いていく」と話した。

最終更新:9/30(金) 22:30

山陽新聞デジタル

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