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ベトナム蓄電池大手の株取得 古河電池、第2位株主へ

カナロコ by 神奈川新聞 9/30(金) 8:00配信

 車載の鉛蓄電池を手掛ける古河電池(横浜市保土ケ谷区)がベトナムの蓄電池大手「PINACO」(ホーチミン市)の発行済み株式約489万株を取得することが29日、分かった。議決権ベースで10・5%に上り、筆頭株主である同国の国営企業に続く第2位の大株主となる。自動車や二輪車向け蓄電池を国内外に供給するPINACOのネットワークを活用し、海外事業展開に弾みをつける。取得は30日にも完了の見通し。

 古河電池はPINACOと2010年秋に二輪車用電池の技術援助契約を締結。以降、技術指導にあたるなど関係を構築してきた。こうした経緯から株式取得が実現したとみられ、関係者によると30日にも489万9708株の取得が完了するという。

 古河電池は近年の日系自動車メーカーの生産拠点の海外移転、海外での増産の潮流を踏まえ、1992年にタイ、13年にインドネシアに生産工場を構えるなど海外事業を展開。18年度を最終年とする同社の中期経営計画でも、「新たな海外拠点の拡充」「既存の海外拠点の拡大」を重要施策に掲げている。

 ベトナム市場を巡っては経済減速の影響が大きい中国以外の拠点に分散投資する「チャイナ・プラス・ワン」の観点から、自動車関連を中心に日系企業の進出が加速。一方で、同様に触手を伸ばす中国勢などとの競争が激化している。関係者によると、今回の株式取得で中国勢への競争力を維持する狙いもあるという。そのため今後、さらに持ち株比率を高め、関係を強化する公算も大きい。

最終更新:9/30(金) 8:00

カナロコ by 神奈川新聞