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「飢餓ゼロ、不可能でない」 WFP活動報告

カナロコ by 神奈川新聞 9/30(金) 8:30配信

 横浜市西区のパシフィコ横浜で29日、世界食糧計画(WFP)の活動を紹介する講演が行われた。元WFPアジア地域局長で、認定NPO法人国連WFP協会理事の忍(おし)足(だり)謙朗さん(60)は「国際的なレベルでセーフティーネットを張る仕事」と話した。

 WFP日本事務所、国連WFP協会とも、みなとみらい21地区に拠点を置いている。

 「WFPは災害や紛争などの緊急事態に大きく動く。食べることは生命にとって基本的なこと。そこで人を死なせてはいけない」とし、支援の重要さを訴えた。シリアなどの紛争地で多額の費用が使われており、「人災で多くの人が苦しむ現状は残念」とも吐露した。

 世界の飢餓状況も解説。年間300万人の5歳未満の子どもが栄養不良で亡くなっており、「報道されない静かなる緊急事態」と警告を鳴らす。一方で、飢餓状態の人が16億人だった20年前から、現在は8億人になり、「ゼロにすることは不可能ではないと考えている」と話した。

 ブータンで30年近く続く学校給食の提供活動では、現首相や大臣がこれで育ったという。2018年からは同国政府が実施することになるとし、「次の世代の投資になっている」とWFPの役割を説明した。

 活動紹介は同協会主催の遺贈・相続財産寄付無料セミナーの一環で行われた。

最終更新:9/30(金) 8:30

カナロコ by 神奈川新聞