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視覚障害者に走る喜びを ブラインドマラソン同好会設立

北國新聞社 9/30(金) 2:49配信

 目が見えない人のマラソンを応援しようと、県内のランナー有志が「ブラインドマラソン同好会」を設立した。昨年の金沢マラソンに挑戦した視覚障害者らから「普段の走り込みや大会で手を貸してほしい」との要望を受け、伴走者として練習からサポートすることにした。各地の大会で足を慣らしたランナーが一緒に走って安全を確保し、視覚障害者に走る喜びを伝える。

 同好会は6月、県視覚障害者協会の職員で、自身も各地のマラソン大会に出場している寺本重和さん(66)の呼び掛けで結成した。現在は金沢、小松両市の視覚障害者3人と、伴走者を務める金沢市内のランナー5人が所属する。毎週月曜夜に金沢市営陸上競技場などに集まり、1時間程度走り込んでいる。

 寺本さんによると、県内にはこれまで、視覚障害者と伴走者が定期的に練習する場が少なかった。走ることを希望する視覚障害者の中には、障害者スポーツが盛んな福井県まで出向いて練習する人や、伴走者が見つからずマラソンを断念する人もいたという。

 昨年の金沢マラソンでは、県内から出場した視覚障害者2人が完走した。「近くでもっと練習がしたい」との声を受け、寺本さんらがマラソンや短距離走などに挑戦したい視覚障害者の受け皿として同好会を結成し、練習の補助や伴走者のネットワーク作りを始めることにした。

 1年ほど前から、寺本さんと週に一度の練習を続けている岡本奈樹(だいき)さん(20)は「最初は怖かったけど、走り始めて自信がついた」という。10月に岩手県で開催される「第16回全国障害者スポーツ大会」に向けた県予選で、200メートルで40秒をマークして県代表に選ばれた。岡本さんは「一緒に走る仲間を増やして高め合いたい」と話した。

 同好会のメンバーは、来月開催の金沢マラソンで県外の視覚障害者ランナーの伴走者としても協力する。寺本さんは「ランナーの目の代わりとして技術的な面も高めながら、一緒に走ることを楽しみたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:9/30(金) 2:49

北國新聞社

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